宅配ドローンサービス


Drone Service

Vision & Mission

ビジョン&ミッション

コロナ禍により宅配の利用頻度が増えました。一方で、宅配業の運転手や配達員の成り手が確保できているとは言えません。この問題は、荷物をベランダに届けてくれる宅配ドローンが実現すれば解決されるはずです。しかし、荷物を空中で安全に運ぶことは容易ではありません。そのため、高度なセンシング技術や、ロボット制御技術、ネットワーク技術の研究開発を行なっています。

Research Teams

研究チーム

空のトラヒック量を考慮したマルチキャスト配信技術の開発

宅配ドローンサービスを実現させるためには、適切な周波数割り当てを行うことで、無線ネットワークに常に接続された状態で、宅配ドローン移動させる必要があります。

本研究では、まず、確率進化ゲーム理論を用いて利用周波数の予測を行います。また、ゲーム理論および待ち行列理論を用いて適切にドローンの無線周波数割当を行います。

これにより、常に無線ネットワークに接続可能なドローン無線ネットワークを構築可能となり、宅配ドローンの安定飛行を実現させることが出来ます。

(宮田研究室)

無線信号を利用したドローンの自律飛行制御

離島や過疎地域での荷物運搬において、無人航空機であるドローンを利用した宅配サービスが注目されています。ドローン宅配では、あらかじめ目的地の位置座標を入力しておき、GPSに従って能動的に自律飛行するのが一般的です。一方、GPSが使えない屋内など、地上の無線装置から発信される信号を頼りに目的地に向かう受動的な自律飛行も検討されています。本研究では、ドローンが地上からの無線信号を受信しながら自律的に飛行経路を決定し目的地に向かう制御方式を検討しています。無線信号の発信源をより正確に推定するため、さまざまな飛行方法を検討し、シミュレーションによる飛行解析を行っています。

(三好研究室)


無線ジオフェンスによるドローン飛行禁止区域の動的生成

ドローンの飛行禁止区域を設定する手法として、ジオフェンス呼ばれる技術があります。従来のジオフェンスでは、飛行禁止区域の位置情報をあらかじめデータベースなどに記録しておき、これをドローンに登録することで、この区域の飛行を避けることが可能です。しかし、恒常的ではなく一時的に飛行を避けたい場合には、動的なジオフェンスの設定が不可欠です。本研究では、地上から発せられる無線信号を用いて動的にジオフェンスを設定する手法を検討しています。建設中の高層ビルや子供たちが遊んでいる公園など、まさに今ドローンの飛行を抑制したいというときに有効です。地上からの無線ジオフェンス信号に基づいて、ドローンがこの領域を避けるように自律的に飛行するための飛行制御技術を研究開発しています。

三好研究室)