健康医療サービスロボット
Medical Robots
Vision & Mission
ビジョン&ミッション
健康医療サービスのデジタル化が進めば、これまでよりきめ細やかなサービスを享受することができるようになります。例えば、バイタルデータから異常を検知し予防医療に役立てることができるかもしれません。データを収集するIoT (Internet of Things)デバイスやネットワークの研究開発を行なっています。健康医療の現場での清掃や、運搬、投薬といった繰り返しの作業は、人間よりもロボットの方が得意であるため、ロボットの導入が期待されています。
Research Teams
研究チーム
▲Livox Mid-70
▲RT CRANE+V2
生命科学実験のスケールアウトを実現するロボットの「目」となる三次元センシングシステム
新型コロナのワクチンを米英が8ヶ月で開発できたことで我が国が世界に大きく遅れをとっていることが露呈した。将来の脅威に備え巻き返すには、生命科学 (ライフサイエンス) 実験の飛躍的スピード向上が求められる。従来人手で行われてきた作業をロボットに置き換え、生命科学実験のスケールアウトを実現する。
▲LIDARで取得した三次元イメージ
新熊研究室 (情報工学科社会情報ネットワークデザイン研究室)は、3次元センサLIDAR (Light Detection and Ranging) を10台用い高速かつ高精度な物体認識が可能なセンサネットワーク技術を確立した。複数台のデータを統合することで、死角が減り高精度の物体検出が可能になるが、エッジでの通信処理や統合処理による遅延でリアルタイム性が損なわれる。機械学習に基づく独自の優先制御手法により通信・計算速度制限下でも高精度かつリアルタイムの検知を可能にした。
この三次元センサネットワークがロボットシステムの「目」となり、ロボティクス技術による対象物を把持操作を実現する。
(新熊研究室)
眼内閃光を用いた盲目者歩行支援
盲目者への歩行支援は医療福祉分野において重要な研究課題となっており,様々な歩行支援システムが検討されています.しかしながら,既存研究においては,視覚情報を聴覚や触覚を用いて通知するものがほとんどで,決して盲目者にとって使いやすいものではありません.
盲目者であっても視覚経路に異常がない場合は,視覚経路を電気的あるいは磁気的に刺激することで,眼内閃光を認識することが可能です.これを利用すれば,盲目者が視覚を利用し,直感的に歩行を行うことができる可能性があります.
本研究では,人間頭部の電気刺激箇所と眼内閃光の誘起位置との関係を明らかにし,障害物の位置を眼内閃光によって盲目者に知らせる手法を研究しています.
(上岡研究室)