研究①

「がん」を予防し、治療する。

日本では、一生のうち「がん」と診断されるのは2人に1人。「がん」で死亡する確率は4人に1人(国立がん研究センター2018, 2019データに基づく)。・・・これじゃぁ「がん」を研究しないわけにいかないでしょ。みんなを助けなきゃ。

「がん」を発症する原因は人それぞれ。大きく分けると「遺伝要因」と「環境要因」が挙げられます。ざっくり言えば、皆さなんが生まれたときから持っている特性と、生まれてから育ってきた環境の両方によって引き起こされるのです。

研究室では、「皮膚がん」「肺がん」「肝臓がん」などの様々ながんの研究を行っています。

環境の「毒」が人間に「がん」を引き起こす。

①あらゆる生命は、常に「環境」にさらされています。自分の周りには、必ず「環境」が存在します。環境が含む様々な成分を「環境因子」と呼びます。そして、あらゆる生命は「環境因子」の影響を受けています。

我々は、「環境」に含まれる様々な「毒」性成分がヒトやその他の生命体にどのような影響を及ぼすのか、それを明らかにしたいと考えています。

紫外線は様々な皮膚疾患を誘発する。

②太陽からの紫外線も環境因子の一つです。体(皮膚)に浴びればシミしわといった美容的な問題だけでなく、角化症や皮膚がんのような生命に関わる病気が発症します。

環境省では紫外線による様々な疾患のリスクや予防方法を重点課題として対策しています。

紫外線を防御する自然のバリアーであるオゾン層が1%減少すると、年間で万単位の皮膚がん患者が増加すると試算されています。

④特にメラノーマは悪性度が高く、ステージ4(IV)の5年相対生存率は11%と低くなっています。