日本では、一生のうち「がん」と診断されるのは2人に1人。「がん」で死亡する確率は4人に1人(国立がん研究センター2018, 2019データに基づく)。・・・これじゃぁ「がん」を研究しないわけにいかないでしょ。みんなを助けなきゃ。
「がん」を発症する原因は人それぞれ。大きく分けると「遺伝要因」と「環境要因」が挙げられます。ざっくり言えば、皆さなんが生まれたときから持っている特性と、生まれてから育ってきた環境の両方によって引き起こされるのです。
研究室では、「皮膚がん」「肺がん」「肝臓がん」などの様々ながんの研究を行っています。
環境因子はDNAを直接・間接的に攻撃し、損傷を引き起こします。DNAは我々生命の「データ」であり、データの損傷は様々な不具合を引き起こします。
環境因子はDNAに損傷を与え、前がん状態(良性腫瘍)を経てがん(悪性腫瘍)へと転換します。環境因子がDNAに損傷を与えたり、がんを誘発するメカニズムにはいまだわからない点がたくさん存在しており、我々はメカニズムの解明を目指しています。
「がん」がなぜ我々人類の最大の敵のひとつなのかーそれは、がんが「転移・浸潤する」ことが大きな理由の一つです。転移しなければ最悪、増えてきたがんを切除すれば良いし、また増えてきたらまた切除すればよい(脳腫瘍などの幹部のダメージが致死的な場合は除外)ですが、転移し体中にばら撒かれて増えると、それを取り切るのは至難の業となるのです。
太陽からの紫外線も環境因子の一つです。体(皮膚)に浴びればシミやしわといった美容的な問題だけでなく、角化症や皮膚がんのような生命に関わる病気が発症します。
環境省では紫外線による様々な疾患のリスクや予防方法を重点課題として対策しています。
紫外線を防御する自然のバリアーであるオゾン層が1%減少すると、年間で万単位の皮膚がん患者が増加すると試算されています。
特にメラノーマは悪性度が高く、ステージ4(IV)の5年相対生存率は11%と低くなっています。