CatLink
「かわいい」の先へ
データで促す、猫との地域づくり
CatLinkは、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した、市民参加型(ヒューマンセンシング)の猫目撃情報収集IoTシステムです。
従来、猫の行動調査において主流であった「GPS首輪」の装着は、コスト面や野良猫への身体的負担、装着の手間といった高いハードルが存在しました。そこで本システムでは、地域住民の「目」をセンサーとして活用するアプローチを採用しました。
ユーザーは、専用アプリをインストールすることなく、日常的に使用しているLINEのトーク画面から、「発見場所の位置情報」「猫の特徴」「現場の写真」を対話形式で手軽にサーバーへ送信できます。
本プロジェクトの最大の目的は、これまで個人の記憶や経験則に頼っていた「地域猫の行動データ」を可視化・共有し、「人と猫が共生できる地域社会」をデータを用いて構築することです。
具体的には、以下の3点の実現を目指しています。
保護活動(TNR)のDX化と効率化: 地域のボランティアや行政が、猫の生息分布や時間帯別の出現傾向をデータとして把握することで、TNR(捕獲・不妊去勢手術・リターン)活動や環境保全の計画を、より効率的かつ効果的に立案できるようにします。
地域の見守りネットワークの構築: 「猫を探す」機能を活用することで、飼い猫が脱走した際などの緊急時に、直近の目撃情報を地域全体で共有・検索できる「セーフティネット」としての役割を果たします。
データに基づく合意形成の支援: 「かわいい」「かわいそう」といった感情論だけでなく、客観的な蓄積データ(エビデンス)を提示することで、猫を好む住民とそうでない住民の間にあるトラブルを減らし、双方が納得できる地域づくりの一助となることを目指します。