【公開授業】岡山県立津山高校の高校生に公開講義・実習を実施しました


2022年6月25日に岡山県立津山高等学校の高校生に、生殖補助医療の講義と体験実習を実施しました。

皆さん熱心に聴講、実習に参加してくれました。


ー生徒さんからの感想(抜粋)ー


【感想 3年男子

 今回の講演では、とても大切なことにも関わらず知った気になってしまっていることについての正しい理解と認識を得ることができました。保健体育の授業で学んだはずの範囲でも、初めて知ることがとても多くあり、特に卵細胞は1か月に2〜3000個同時に成熟していくことや、年齢に伴って精子も劣化していくということが印象に残っています。

 細い吸引器具と実体顕微鏡を用いた実習では、私が数分間かけてやっと行えた作業を先生方は3秒で行うとお聞きして、大変驚きました。卵子の大きさのものを移動させるだけでも困難を極めたので、卵子に直接さらに細いガラス管を刺し、受精させる技術はとてつもなく繊細なものであるという事が分かりました。個人的には、その操作によって生じた卵子の傷が細胞骨格によってかさぶたを作るように直してしまうという事が最も記憶に残っています。

 非常に貴重な講演を、ありがとうございました。

【感想 3年女子

先日はお忙しい中、ありがとうございました。 

私自身今回の講義については知らなかったことが多く、とても勉強になりました。

日本は性についての知識が他国に比べて圧倒的に少ないと知り驚きました。ただ、性について正しい教育を身に付けることは自分の体を守ることはもちろん他人を守ることにもなると思うので学んでいきたいと思います。

今回一番驚いたことは先生の実験の手つきのよさです。仕事にするとはこういうことなんだなと思いました。私も将来理系の大学に行きたくて、そこでは研究があるので、うまくなれるように今のうちから練習していきたいです。

【感想 3年女子

 本日はお忙しい中講演を行って下さりありがとうございました。私自身、生殖医療技術というものをあまり知らず、そのようなことを知る機会も講演以前ではまだありませんでした。しかし、先生の講演を聞いて、生殖医療技術というものがどういうものなのか、また、それがどのくらいの重要性を帯びているものなのかを知ることができました。

 講演の中で特に印象深かったことは、田崎先生が岡山大学で最前線となる研究をなされているということです。卵子に直接針を刺したときの傷から生じる影響などを今研究されていて、現在さまざまなことが分かりつつある生殖医療技術に、改めてすごいなと思いました。

 また、実際に顕微鏡を用い、作業の一部を行なってみて、技術者の技術の高さを実感しました。私たちが5分かかるような作業をプロの方は3秒で行い、技術を習得するには3年かかる、ということを聞いたときには大変驚きました。