ピグマリオンの教材が良いと言われる理由は教材がトップレベルに照準を合わせて作られているからです。
学年で1番、難関中学校・国公立大学合格、医学部進学等のように学力トップ層を目指す方、あるいは学習で苦労させたくない、これからの学習に備えて思考力や理数系に強くなりたい方、いずれの方であっても学力で自信をつけるためには、お子さまがこれから何に取り組むかを考えることが大変重要です。
どの教材会社でも学校や塾でも、この単元は取り扱わないということは殆どありません。しかし、このレベルの問題はAクラスでやるがBクラスではしない等、お子さまが触れていく学習内容は所属するレベルや目指すレベルで異なり、その先の学習にも大きく影響していきます。
例えば
・東大京大を目指すにはこの教材を使うと良い…
・地域の公立トップ高校に合格するためにはこのレベルの問題で8割以上正解したい…
・灘中に合格するためには進学塾でこのクラスに入らなければ…
等々、目指すところによって取り組む内容も変わってきますし、どのレベルの教材を使えばどの辺りまで力がつくか、も定まってきます。これは幼児であっても同じことです。
中学受験界隈では十数年前では女子よりも男子の方が偏差値は高いと言われた時期もありました。もちろん、チャレンジ志向や手堅く受験校を選ぶと言った当時の男女間での志願傾向や人数比の要素もありました。しかし、男子の最難関で出題されるような複雑な立体図形、思考力やひらめきを要する問題が女子校では出題されるケースが少なく、そのレベルの問題に取り組む子とそうでない子にわかれ、結果的に偏差値差に繋がったという側面もあります。
つまり、取り組む内容によってこれからお子さまが進んでいく方向も大きく異なってくるということは理解しておくべきポイントです。
学習とは身に付けた内容(既知)を使って次の内容(未知)を理解していく連続です。そもそも学習内容の傾向として、上位層では応用発展が多く、そうでない層では基本問題が多くなります。
先に100までの計算を学習してから20までの計算に進むことはあり得ません。
かけ算を学習する前にはたし算の理解が必要になります。
単位あたりの量を学習せずに旅人算が理解できることはありません。
ここで重要なのは、いずれの内容であっても応用発展問題に取り組むことは学習した内容を掘り下げたり、活用したりする機会が自ずと多くなるということです。身に付けた知識を使うことによってさらに能力は磨かれていきます。つまり、応用発展に沢山取り組む学力上位層は未知の内容を学ぶ力も同時に育っていきますし、学力下位層は相対的に学ぶ力を育てる機会が乏しいまま進んでいくことにもなります。何より、応用発展問題に取り組んでいると基本問題もできるようになりますが、その逆は難しいものです。最初はすぐにできないことがあったとしても、平易なことばかり取り組んでいるとそれがその子にとっての基準になって行きます。
前述の通り、ピグマリオンはトップレベルに合わせてカリキュラムや教材が設計されています。体系立てられた100段階の多彩で幅広い難易度の教材を2才~小学校3年生までの8年間でじっくり取り組んでいきますが、幼児期から高い次元のものにしっかり触れておくことは本当にその子のためになります。
ピグマリオンでは幼児期に必要となる能力を6つの領域に分けています。①指先②空間③図形④思考力⑤数論理⑥言語
人間の能力はそれぞれが関連しあって成長していきます。指先が育つことによって脳の発達が促され、図形や空間を捉える力が伸びてこそ思考力が育ち、数量を捉えるために思考力や認識能力が必要にになります。
能力は特定の分野のみを育てていてもいずれ頭打ちがくることになると考えます。各分野の能力を偏りなく伸ばし、良い問題に沢山取り組む中で能力が化合され、また次の新しい能力が生まれていきます。ピグマリオンではどの教材も各能力を刺激し、伸ばしていきますが、毎回のレッスンで各能力を伸ばすための教材に必ず触れることになります。
その中で早い段階で特にできるようにしておきたいことが「指先・図形・点描写」の3つの能力です。人間は視界から得る情報が大変多く、見る力を育てることは世の中の解像度を高める上で最優先にしたい事柄で、どれだけやっても弊害はありません。指先ではぬり絵、切り絵、貼り絵、折り紙等をはじめ豊富なトレーニングの用意があり、6種類のパズルを使った図形遊びには幼児~小学生の間も沢山触れる続けることになります。ピグマリオンでは点描写は1日1問解くことを大切にしています。
最も力がつくのはどのタイミングか。それは授業を受けたときでも、先生に解説を受けたときでもなく、自分で取り組んだときです。手取り足取り教えていてもお子さまの力は育っていないということはよくあることです。それは自分で取り組む時間がないことが原因です。自分自身で創造した分だけ能力になります。
子どもは与えられた環境に最大限適応しようとします。教えられると教わろうとする子に、学ばせると自分で学ぼうとする子に育ちます。子どもは本来創造的な存在で、何でもまずはさせてみると自分なりに試行錯誤してそこから1割でも2割でも理解しようとします。反対に子どもはわからないから教えなければ、と考えると足りない8割9割を埋めようとすることになり、お子さまを先回りするようになっていきます。それが続くと子どもは答えを自分で創りださずに他人に教えてもらおうとします。この悪循環に陥らないように幼児期こそ、教えずに学ばせることが大切です。
幼児~小学生低学年の間は主な学びの場は家庭内です。そのときに親子が一緒になって学ぶ中で、お子さまが学んだ所をしっかり見てあげることによって子どもは学ぶ意欲と考える力が育っていきます。本当に賢い子は小学生低学年のお子さまでも「〇〇だから、こう思う」と自分に考えに根拠と自信を持っており、他人に依存せずに主体的で自立した子に育ちます。
また、先取り学習や知識やテクニックに囚われず、良問や難問に沢山触れ、考える力をしっかり育むことこそ必要です。ピグマリオンでは、なぜ算数や数学を学ぶか。もちろん、算数や数学は学力差が開きやすい教科でもあって学力で自信をつける上では重要な内容です。大学入試では数学を履修しない場合は私立文系学部に限られるため、進路も大幅に制限されます。しかし、それ以上に算数や数学が実生活や自然界、この世を理解するための言語であり、人類の知性そのものだからです。幼児や小学生のお子さまたちも、問題に触れる過程で自ずと抽象的な概念の獲得や理論の構築といったプロセスを経て、この世を捉える目、思考力や判断力が磨かれていきます。それらの能力があればどんどん新しい内容に進んでいくことができますが、能力を育てない先取りはいずれ平凡化していきます。幼児の頃はよくできていた子が小学校以降になると平凡化していくのはこれらの能力作りができていなかったと考えられます。お子さま自身が自分で取り組み、考える環境と機会を整えてあげることは学ぶ力を育てる上では欠かせません。
2000年代頃に日本の教育は「七五三教育」と言われたことがありました。学校の学習内容についていける子の割合が小学生で7割、中学生で5割、高校生で3割になるということです。学習内容についていけなくなる要因は「学習しなくなる」からです。学習をやめてしまうのは進路の多様性や部活動・習い事等の充実、スマートフォンの普及と言った娯楽時間の拡充等が挙げられますが、大抵の場合は「内容が理解できない」ことが発端です。学ぶ力が育っておらず、内容が理解できず、学習しなくなると言った悪循環に陥り、マラソンと同様に走らなくなった人からついていけなくなります。
日本の若者は自分に自信がないと答える割合が諸外国に比べて高いと言われます。子どもにとって長い学生生活の中で、学力に自信があることは学校が楽しいと言えることにも繋がると言えるのではないでしょうか。学力で自信がある子は部活動や課外活動にも精力的です。変化の激しい時代だからこそ、学び続けられる大人になって行くことは何より重要ですが、学習を継続する環境や習慣は家庭環境に大きく左右されます。そしてそれは親が子のためにできる役割の一つです。
赤ちゃんがうまく歩くことができず自信を失ったという話は中々聞きません。赤ちゃんが上手に立てずに尻餅をついてもその姿から健やかな成長を喜ばしく感じることは多くの親御さんが経験されたことと思います。しかし、その後の成長過程で自信を失っていくのだとしたら、子に関わる周囲の反応や評価が徐々に影響を与えていくのかもしれません。
近年、不安産業という言葉を耳にします。将来の不安を煽り、そこに付け込むことによってサービスを売り、利益を上げるビジネスを指す俗語ですが、残念ながら教育もその一つと言われており、子どものできていない所を見つけては過剰に教え込もうとします。誰にも将来のことはわからないはずで、不安に陥るか否かはお子さまの成長を信じることができるか、にかかっていると思います。不安は相手を信じられないときに感じますが、子どもが家の外でも家の中でも周囲から信じられていないと感じているとしたら、意欲的に学習することがあるでしょうか。自信を持てる子に育つでしょうか。子育てや教育に不安は大敵でしかありません。お父様お母様の関わり方次第でお子さまの自信や自己肯定感、自己効力感も変わっていきます。人間の知性には感性や人間性も伴っており、賢い子ほど他人のためにも頑張れる優しい子になっていきます。その土台になるのは良い親子関係であると考えます。小さな子どもが自分で何かができたときにお父さんお母さんに「見て」と言うのは、子が親のポジティブな眼差しを必要としているからです。親の信頼と愛情の中で育った子は人生も謳歌してくれると思いませんか。
親子関係はお子さまが生まれたときから存在しているものではありません。日々の関わりの中で親子一緒になって作っていくものです。ピグマリオンでは親子で共に学ぶことを掲げています。お子さまと一緒に学ぶ関係を作ることで、保護者様にもピグマリオンのことを理解していただき、日々の生活や関わり方に取り組んでいただきたいからです。日々一緒に取り組む中でお子さまから学べることが多くあることに気づくでしょう。幼児期の教育では親子の関わりや家庭環境こそ重要で、その時間は子どもだけでなく親の人生も豊かにしてくれるものです。我が子に高い教育を、とお考えであればピグマリオンにお越しください。
本稿の詳細は以下の教育セミナー「ピグマリオンで学力をつけるために」をご視聴ください。