令和4年度 アジア高校生オンライン国際交流事業 実施要綱
1 事業目的 :
資源が少ない島嶼県沖縄において、沖縄の地域特性を生かした世界との交流や共生、国際社会への貢献の中に振興の可能性があり、それを支える最大の拠り所は人材である。成長の進むアジアに近い沖縄の地理的優位性を活かし、沖縄県の高校生がアジアの優秀な若者と主体的で協働的なオンラインでの学びに取り組み、異文化理解を深め、国際的な視野を広げることで、21世紀の沖縄の振興発展を担う国際性豊かな人材を育成する。
2 主 催 : 沖縄県教育庁 県立学校教育課
3 事業概要 :
時間的・空間的制約を緩和するICT技術の優位性を活かし、「学習空間を学校外に拡張する視点」「社会との連携の中で学校教育を充実させる視点」「遠隔地との双方向で協働的な学びの視点」を組み込んだ、沖縄県とアジアの高校生がオンラインでの協働的な学びに約3ヶ月間に渡って取り組む下記のプログラムを実施する。
(1)参加者
沖縄県内に在住し、沖縄県内の高等学校(公立・私立)及び国立沖縄工業高等専門学校に在籍する1~3年生の生徒100名程度、及びアジアの国・地域の高等学校等に在籍する生徒100名程度。
(2)プログラム期間
プログラムの開催期間は、9月24日から12月18日までとする。
プログラムの内容は、事前研修、オリエンテーション、交流会、開会式、専門人材による講義・対話型ワークショップ、参加生徒の企画に基づくプロジェクト型探究学習、成果発表会、閉会式、事後研修からなり、次のスケジュールで実施する。
9 月24 日(土) (午前)事前研修、(午後)オリエンテーション・交流会
10 月 1 日(土) 開会式、プロジェクト活動①
10 月 8 日(土) プロジェクト活動②
講義・ワークショップ①:地域に根付く文学と学び
10 月 22 日(土) プロジェクト活動③
講義・ワークショップ②:Win-Winを目指す紛争解決とは?
11 月 5 日(土) プロジェクト活動④
講義・ワークショップ③:神経科学とテクノロジー
11 月 19 日(土) プロジェクト活動⑤
講義・ワークショップ④:気候変動と若者
12 月 3 日(土) プロジェクト活動⑥
講義・ワークショップ⑤:太平洋における海洋生態系
12 月 17 日(土) 成果発表会、閉会式
12 月 18 日(日) 事後研修
※プロジェクト活動②~⑥の開始前に1時間程度のファシリテーター連絡会議を行う。
(3)実施方法
Google drive、Zoom、Slack、メール等により全てのプログラムをオンラインで実施する。
(4)使用言語
沖縄県高校生のみが参加する活動は日本語または英語で進行し、海外高校生が参加者に含まれる活動は英語によるものとする。
(5)プログラムの内容
※ オンライン説明会
・参加生徒の募集に際し、プログラム紹介、応募方法、プロジェクト企画書の作成方法等に関する事前説明会をオンラインで実施する。(8月17日実施)
① 事前研修・事後研修
・沖縄県高校生を対象とする事前研修を実施し、プログラム内容に対する理解を深め、長期間に渡る活動に参加するための動機づけを行うとともに、社会的・文化的背景の異なる海外生徒との協働的な学びに取り組むための土台づくりとして、異文化理解、プロジェクトのマネジメント方法、英語のスキルアップ等の内容で研修を実施する。
・プログラム最終日に沖縄県高校生が参加する事後研修を実施し、プログラムにおける海外生徒との学びを振り返り、他の生徒の経験も共有することで、プログラムの成果を客観的に捉え直すとともに、プログラムで得た学びを今後の学校生活における学修や自身の将来にどのように活かすかについて考え、プログラムを総括する。
② オリエンテーション・交流会
・プログラムの円滑な運営及び内容の充実を図るため、沖縄県高校生及び海外高校生を対象とするオリエンテーション及び交流会を実施する。
③ 開会式・閉会式
・生徒全員が参加する開会式及び閉会式を開催する。
・開会式では、主催者あいさつ、参加国紹介、各国代表生徒あいさつ等を行う。
・閉会式では、各賞発表、受賞グループによる発表、参加国代表生徒あいさつ、総評等を行う。
④ 専門人材による講義・対話型ワークショップ
・プログラム期間中、沖縄、日本、アジアの多様な分野から招へいした専門人材による講義や海外生徒との対話型ワークショップを行う。
・様々な興味関心を有する生徒が参加できるプログラムとなるよう、特定の分野に偏らず、多様な分野から5人の講師を招へいする。
⑤ 参加生徒の企画に基づくプロジェクト型探究学習
・プログラムに参加を希望する生徒は、海外生徒と協働して取り組みたいプロジェクトを自ら企画し、応募の際に企画書を提出する。プログラムへの参加生徒が決定された後、提出された企画書等をもとに、沖縄県及び海外の生徒から構成されるプロジェクトチームが編成される。各参加生徒の企画書をもとにプロジェクトチームで協議を行い、チームとして取り組む企画内容をまとめる。プロジェクトチームでは、プロジェクトの目標や各メンバーの役割を明確にし、プログラム最終日に行う成果発表までの作業計画を立てた上で、協働的なプロジェクト型探究学習に取り組む。
・各プロジェクトチームの沖縄県高校生1名をファシリテーターに指名する。プロジェクトを円滑に運営するため、ファシリテーターは、プログラムの進行管理、運営スタッフとの連絡調整等を行う。
4 経 費 :
参加費無料。ただし、参加者は、プログラムで実施するオンラインによる講演やワークショップ、プロジェクト型探究学習等の活動に参加するために必要なPC及び通信環境を準備すること。
5 応募資格:
沖縄県に在住し、沖縄県内の高等学校(公立・私立)及び国立沖縄工業高等専門学校に在籍する1~3年生の生徒。
6 応募方法 : 募集要項を参照。
7 選考方法 :
応募者の中から、応募書類(応募申請書、推薦書、プロジェクト企画書等)により参加生徒を選抜する。選抜においては、興味・関心・意欲、英語運用能力、プロジェクト企画の内容等を評価する。
8 その他 :
(1)本事業と併せて、沖縄県教育委員会で実施する「国際性に富む人材育成留学事業」「グローバルリーダー育成海外短期研修事業」への応募も可能。
※英語力の向上や国際性を養う観点から、上記の海外派遣事業への応募を考えている生徒には、本事業への参加を推奨します。
(2)本事業に関する問い合わせは、在籍する学校を通して行うこと。
〒900-8571 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
沖縄県教育庁県立学校教育課
TEL: 098-866-2715 FAX: 098-866-2718