今回のゼミ旅行で台湾の中でも、西海岸にある台中と台南を目的地とし、3泊4日滞在した。以前から台湾に興味があり、今回のゼミ旅行も楽しみにしていた。実際に訪れることでどのような学びがあったかを振り返り、それについて記します。
今回のゼミ旅行で初めて台湾を訪れてみて最初に目に止まったのは、道に落ちているゴミが多いということ。空港から台中のホテルにバスで向かう間、窓の外を見ていると雑木林や畑のまわりなどによくゴミが散らばっているのが目に付いた。また、台湾では道も平たんではなくボコボコしているところが多かったため、日本の道の綺麗さに外国人が驚くということにとても納得した。
台湾で1番驚いたことはトイレ事情である。トイレットペーパーが水溶性ではなく水に流せないので、ゴミ箱に捨てるということに驚愕した。トイレットペーパーがないところは、便器のすぐ横にある小さめのシャワーを代わりにしないといけないので、出先でトイレを探すことには苦労した。
台中の夜市の屋台
日本語の表記も多いが、誤記もたまに見られる。
MRT(新交通システム)のトークン
切符代わりで、改札を出る時に回収される。
台南の美術館
昔の日本人が建てた西洋建築を見ることができた。
私は2月27日から3月2日まで渡邉ゼミの一一員として台中・台南を訪問した。このゼミ旅行では留学中の友人とも再開し、現地の人と交流するなど貴重な機会となった。本レポートでは4日間の活動内容と感想をまとめ、得られた知見を報告する。
【1日目】
桃園空港に到着後、MRTで新幹線の桃園駅に向い、新幹線に乗り換えて台中へ移動した。台中では東海大学でまず留学生が中国語を学ぶ「華語中心」を訪れた後、留学中の友人と合流し、学生街「東海別墅」で昼食を食べた。すでに2時を過ぎていたため、食堂などは軒並み休憩に入っており、ずいぶん歩いてやっと麺料理にありついた。
東海大学内はとても広く、自然も多い。特に大学内の芝がふかふかしていて、歩いていて心地よかった。寮から教室までが遠いので移動が大変だという広大なキャンパスならではの苦労もあるそうだが、いつでも散歩に出かけられる自然に囲まれた環境が非常にうらやましくもあった。
キャンパスを貫く「文理大道」
学生街で店を探す
【2日目】
台中から新幹線で台南へ移動した。台湾新幹線の台南駅は市街まで距離があり、まずタクシーで30分移動。その後、宿泊するホテルに荷物を預け、まずは台南料理で有名な「度小月」の旗艦店で台南料理のコースランチ。
食後は林百貨店まで歩き、館内をくまなく見て回った。この林百貨は100年ほど前、日本統治時代に建てられた建物で、その史跡をそのまま生かしたおしゃれなデパートだが、屋上には第2次世界大戦中に受けた爆撃の跡がそのまま残っていた。これを見て暗い歴史の跡も共に残し、後世に伝えていく役割も果たしていると感じた。日本にもこういった古い建物を利用した場所が増えてほしい。
(写真)戦前戦後の長い歴史を経たデパートの最上階上部には、空襲で受けた爆撃の跡が今も残る。
台南市立博物館の台湾の祭事に関する展示
台南市立博物館2号館「BL展」の様子
【3日目】
3日目は台湾の歴史や文化がテーマの一日。朝から台南市にある博物館や美術館、孔子廟を訪れた。
台南美術館2号館では男性同士の恋愛関係を題材とした「Boy’s Love」展示会が行われていた。日本ではこういった展示会を美術館で見られない上に、台湾では女性だけでなく男性もこの展示会を楽しんでいる様子に驚いた。日本とは異なる台湾のジェンダーに対する受け止め方を目の当たりにした気がした。
【4日目】
午前に新幹線で桃園空港まで移動し、空港のフードコートで昼食を食べた後、帰国した。
今回のゼミ旅行では、台湾の歴史や文化に触れるとともに、現地の人々との交流を通じて貴重な経験を得ることができた。台南の歴史的建造物や美術館を訪れたことで、台湾の文化や芸術に対する理解が深まった。また、台中では留学中の友人と再会し、異国での生活について直接話を聞く機会にも恵まれた。
さらに、現地のカフェやレストラン、屋台などで台湾ならではの食文化を体験できたことも、大きな収穫となった。実際に訪れてみることで、旅行前には知らなかった台湾の魅力を多く発見することができた。今回の経験を通じて、異文化理解の重要性を改めて実感し、今後も積極的に海外の文化に触れていきたいと感じた。
私は、3月4日~3月9日に行われたタイへのゼミ旅行に参加しました。今回のゼミ旅行で得た学びや感動を共有します。
まず2日目は、バンコク3大寺院巡りをしました。バンコクには寺院が沢山あり王様をとても大切にしている文化がありました。神聖な場所のため、肌の露出やサングラス、帽子を身に着けたままの見学は禁止されていました。
日本ではなかなか見ることのできない景色を見ることができ、建物を大切に未来に受け継ごうとするタイの文化に心惹かれました。3日目は、世界文化遺産に登録されているアユタヤに行きました。ガイド付きのトゥクトゥクで4か所巡りました。一番印象に残っているのはワット・プラマハタートです。多くの仏像があり、どれも首から上がなくとても悲しい姿でした。戦争で頭を取られてこの姿になったそうです。頭部分は戦利品としてビルマに持ち去られてしまいましたが、なぜか1つだけ残り、木に取り込まれ、神秘的な姿で残っていました。
4日目は、バンコクから車で2時間離れたカオヤイ国立公園に行きました。ここは、タイ最大の国立公園で自然の中で動物たちがのびのび暮らしていました。山道を車で登ると、奇麗な羽の鳥や、野生の猿も見ることができました。山登りも体験し、森の中で暮らすフクロウやキツツキを発見しました。とてもレアな時は熊が木の上で寝ていることもあるようで木にはクマの爪痕があったり、土にはゾウの足跡があり自然を感じることができました。今回、公園ツアーに参加して多くの野生動物に出合いましたが、最後の最後に奇跡が起こり野生のチャン(ゾウ)を見ることができました。エサを求めて道端に出てきており、野生のゾウを見るのは初めてで迫力がありました。ゾウは急に襲ってくる可能があるため、車から降りたらみんなで固まって10メートルほど離れは場所で静かに見ました。この日の夜はゾウにあえて幸せだったのでみんなでチャンビールで乾杯をしました。
最終日は、アイコンサイアムというタイで1番大きなショッピングモールに行った後、ディナークルーズでバンコクを象徴するランドマークを巡りました。ライトアップされた寺院はより神秘的で輝いていました。クルーズでのパフォーマンスも充実しておりあっという間の2時間で最高の思い出になりました。
今回の旅に参加して、リゾート地である沖縄を外から見たときまだまだ沖縄には可能性が沢山あると思いました。沖縄で、もっと観光を楽しんでもらうにはタイのように朝から晩まで観光できる施設を作ったり、沖縄の夜景を巡るツアーがあっても面白いのではないかと感じました。また、アユタヤのように沖縄戦のことをもっとオープンにし、多くの人に事実を伝えることで平和な世の中にしていけるのではないかと考えました。
この旅を共にした末吉先生、ゼミの仲間たちと多くの経験を通して忘れることのできない最高の思い出を作ることができました。末吉先生には多くの不安や苦労を掛けたと思いますが、いろんな経験の機会を与えてくれてありがとうございました。先生のおかげで、前よりさらに海外の面白さ魅力を発見することができました。今回ゼミ旅行に参加できたのは、大学や国際コミュニケーション学科からの支援があったからだと感じています。心から感謝申し上げます。
今回、私たち末吉ゼミは、3月4日〜9日の5泊6日でタイのバンコクに行ってまいりました。タイに行って学んできたこと、感じたこと、今後のゼミ活動で活かしていきたいことを報告させていただきます。
まず1日目、アジアティークザリバーフロントに行き「レディーボーイズショー」(現地での英語表現)を観にいきました。大学活動外で、エンターテインメントとして人前に立つことがある私にとってとても貴重な時間でした。観客を飽きさせないよう、演出に工夫を感じられましたし、夜の観光地がないという沖縄の観光課題も思い知らされました。
2日目、ワット・アルンやロイヤルパレス、ワットポーなどの宮殿・寺院を周りました。日本とは違い、外壁は多くの焼き物が貼り付けられており、とても鮮やかで目立つ形をしている一方で壁一面に繊細な絵が描かれていました。歴代の王様や歴史が展示されている場や、休憩スペースがあり設備が整っているのを感じられました。
3日目、アユタヤに行きました。都心とは離れた街だったので電車で行きましたが、電車で片道10バーツ(日本円で40円ほど)ととても安く行くことが出来ました。その際、バンコクにいた時は気づきもしなかった貧困差を思い知らされました。高くそびえ立つビルの手前には、強い風で飛ばされてしまいそうな屋根の家が集まった集落があり、ここに来てようやく異国であることを感じるという皮肉を味わいました。
4日目に行ったカオヤイ国立公園は、バンコクと約18℃ほど差がありかなり涼しかったです。その日は曇りで時々雨も降っていましたし、霧も凄かったです。最初はあまり先が見えず、動物にも出会いずらかったですが、ガイドさんが話を盛り上げてくれたり、ドリンクやお菓子をくれたりと気を利かせてくれていたので楽しめました。目利きが良いガイドさんのおかげで、綺麗な鳥やフクロウに出会うことが出来ました。昼ごはんを食べている時も猿や鹿に遭遇することができました。後半には、だいぶ霧も晴れ、多くの野生動物を見ることが出来ました。最後には、野生象が出ていると仲間から教えてもらったガイドさんが、ツアー時間が過ぎているにもかかわらず2時間ほどオーバーしてガイドしてくださいました。2日目、3日目は朝から歩き回っていて疲
れましたが、この日はそれよりもっと朝が早く、移動時間も長かったですが体も心もリフレッシュされました。
最終日は、タイの”沖縄食堂金城”さんと末吉先生がアポを取ってくださったおかげで、現地のリアルな生活について話を聞くことが出来ました。質問にも沢山答えて頂いて、私がいちばん気になっていた貧困差については、「お金が無くても必要なものは人から貰えたりするから稼ぎたいと思っていないんだと思いますよ」とおっしゃっていました。また、タイは日本とは違い政府からの支援がほとんど無いため、日本人が多く来ていた“沖縄食堂金城”さんは、コロナ期に全くお客さんが来ず大変だったと話していました。今は、地元の人にも愛される食堂となっているそうです。
その日の夜は、船に乗ってバンコクを一望させて頂きました。子供連れの方、ご家族で来ている方や、お誕生の方、年配の夫婦など、幅広い世代と環境の方々が楽しめるようなエンタメが用意されており、大満足でした。
沖縄の観光について探求するゼミに所属する私がタイに行って特に強く感じたことは、1.夜楽しめる観光地がタイにはある、2.貧富の差、3.交通機関の豊かさ、4.宮殿・寺院が多い5.言語対応能力の高さ、6.日本の製品・店の多さです。
沖縄は、夜の娯楽がないと言われています。沖縄の夜と言ったら、飲み屋のイメージがある人は多いはずです。若い人は楽しめても、子供や、子供連れの家族、年配の方は楽しみづらいです。それに比べて、タイはエンターテインメントやクルージング、ナイトマーケットなど、誰でも楽しむことが出来るイベントや施設が備わっていると感じました。
2つ目の、貧富の差は“沖縄食堂金城”さんでも教えて頂きました。これに関しては沖縄と似ていると感じましたが、沖縄以上に差が大きかったです。70階以上ある高いビルから少し離れたところには、窓がないような家が集まった集落が電車の中からいくつも見えました。物価が上がり続けているタイでは、ますます拡がってしまう格差だと感じます。
3つ目の、交通機関の豊かさですが、タイは地下鉄、電車、アプリで呼べる個人タクシー、バス、モノレール、テゥクテゥクなど多様な交通機関が備わっていました。しかし、駅はとても広く快適であるにもかかわらずあまり人がいませんでした。逆に、道路は常に渋滞していたので、交通渋滞は見直しが必要だと感じます。
4つ目の宮殿・寺院は、数え切れないほどあり、一つ一つの規模が大きく華やかな印象でした。観光客も多く、中でも日本人が多かったです。
それから、言語対応能力が高いことに驚きました。今回の旅で出会ったほとんどのタイ人は英語が話せました。夜のマーケットに行くと、キャッチの人達は日本語で話しかけてきます。日本にいると語学の勉強を怠ってしまいがちですが、この旅を機に英語だけでも身につけたいと思わされました。
最後に、バンコクには日本のお店や化粧品などの商品が多く、表記やお店の名前も日本語でそのまま書かれていました。街に出ると、あちこちに見覚えのある飲食店や雑貨屋、家具屋があり、中でもセブンイレブンは道路を挟んで向かいにもあるほど多かったです。化粧品や薬品、日焼け止めなども日本の製品が多く揃っており、日本の製品が信頼されてることを知りました。
タイに行ったのは初めてでしたが、沖縄も観光地として見習わなければならない所が多いと感じます。これからもっと観光を盛り上げるために、今回の旅で得たたくさんの学びや気づきを今後の活動に活かしたいです。
1.はじめに
5泊6日のタイ旅行の中で、私は公共施設や観光施設の多言語表記とタイ人の多言語話者に強い印象を受けた。
タイの公共施設や観光施設の注意事項、説明にはタイ語のほかに英語や中国語、日本語などの多言語が用いられていた。また、タクシーの運転手やナイトマーケットの従業員など、観光業に関連する人は英語を習得しているため、タイ旅行において、英語がコミュニケーションの1つとして有効である。
2.多言語表記
基本的にレストランのメニューや看板などはタイ語と英語の2言語で表記されているが、観光客が多い場所はプラスで中国語と日本語の表記があった。3日目に訪れたアユタヤ遺跡では、写真のような禁止事項の看板をよく目にした。ここでは多言語表記が用いられており、違反している人も見受けられなかった。ただ、看板自体目立たない色であるため、目逃してしまう人もいるのではないかと考える。バンコクからアユタヤ遺跡に行くまで電車で1時間ほどかかるのだが、その車内はレトロ感溢れるものでポスターなども何もなかった。車内でアユタヤ遺跡の注意事項が多言語表記されれば、もっと違反者も少なくなり、より観光施設として充実すると考えた。 比較して、バンコク市内の電車は右の写真ように多言語での注意事項が書かれていた。この電車は2004年にできた地下鉄で、地元の方も観光の方もたくさん利用する。そのため多言語化がしっかりしていることに加え、ホームの転落防止や犯罪防止の持ち物検査もしっかりされていた。
3. 多言語話者
タイ観光の中でタイ人がいろんな国の簡単な言葉を話しているのを目撃した。観光客の顔や服装を見て国籍を特定し、その国の挨拶や、美味しい、安いなどわかる範囲で多言語を用いていた。これは、日本ではあまり見ない光景だと考える。日本人は間違えた言葉を話すことに抵抗があり、完璧でないと話したがらない。日本にもたくさんの国から観光客が訪れるが、ここまで多言語で観光客に話しかける人はいないのではないだろうか。タイ人のこのような積極性は日本人も今後見習うべきだと考える。
また、観光の仕事であるガイドやホテルの受付の人はもちろん、マッサージ店やトゥクトゥクの運転手も英語が堪能だった。4日目に訪れたカオヤイ国立公園では、英語ガイドのツアーに参加をした。担当してくれたガイドさんはタイ人の方で仲間と話すときはタイ語、私たちと話すときは英語で話していた。タイ語を英語で教えてくれたり、動植物の特性を説明してくれたり、8時間という長い時間だったが、とても充実した英語ツアーを楽しめた。
4.旅を通して
5泊6日をタイで過ごして、観光業のレベルの高さに驚いた。どこに行っても多言語で表記され、ほとんどのタイ人が英語を話せる。それに加えて、観光客を飽きさせない観光施設の造りや、エンターテイメントもたくさんあった。特に、夜まで遊べるナイトマーケットや、クルーズディナー、「レディーボーイショー」(現地での英語表現)は沖縄にはない観光業としてとても興味深かった。
将来沖縄の観光業に携わりたいと考えている私にとって、今回の旅での経験はとても価値のあるものになった。タイという国を自分の目で見たことで、沖縄ももっと発展できるのではないか、新しい観光スタイルができるのではないかと考えた。
今回、このゼミ旅行に参加できたことに感謝し、自分たちが感じたこと、学んだことをたくさんの人に共有していきたい。