チーム名 : OECU Solar Team Ku-On
参加メンバー 4回生5人 3回生1人 2回生7人 1回生4人 計17人
ドライバー : 4人 (機械班3人、電装班1人)
機械班 : 9人
電装班 : 3人
プログラム班: 5人
World Green Challengeはクリーンエネルギーの開発と普及を推進し、未来の技術者の育成の場所を与え、ソーラーエネルギーの有効性を広く伝え、環境への関心を高める大会です。
今回、私たちのチームは初挑戦となります!
今回の大会はWSR2024,WSBR2024の同時開催で、我々が参加したのはWSR2024です。この中に、チャレンジャー、クルーザー、エンジョイ、アドベンチャーという4つのクラスがあり、私たちはチャレンジャークラスに参戦しました。1周約25kmある大潟村ソーラースポーツラインを各チームが製作した車体で走行し、周回数を競う耐久レースです。
車体名 : Fortima P2
車体詳細
全長 : 4400mm
全幅 : 1430mm
全高 : 1150mm
ホイルベース : 2200mm
車重 : 135kg(バッテリー、ドライバー除く)
ソーラーパネル : 単結晶シリコン
バッテリー : LiPo(3.7V/32Ah)×36 直
モーター : ミツバ M2096D-Ⅲ
合計周回数 : 9周
クラス別順位 : 7位/7チーム
全体順位 : 12位/17チーム
タイムトライアル : 1:38:364
8月7日
大会が始まる8月9日に向けて、2日前から出発準備を開始しました。大学のガレージからソーラーカーや整備部品等のトラックへの積み込みを行いました。先発組は積込みが終わった後バスに乗るため梅田駅へ向かいます!!
20:05 バス出発。大阪府寝屋川市~秋田県大潟村まで約15時間の長い道のりが始まりました!
8月8日
後発組が秋田へ向かうため、伊丹空港に集まりました。代表者3名でレンタカーを3台借りて、残りの後発組と秋田駅で待つ先発組と合流しました。今回の宿泊場所のキャンプ場へ向かいました。
テントのヒモの結び方に苦戦しながらもテントの設営が完了!
明日からの大会に向けて英気を養いました!
8月9日 大会1日目
7:30に会場に到着!!この時点で既に多くのチームが設営を始めていました。私たちのチームも受付と荷下ろしを開始!
その後、車検に向けて車体の最終確認を行いました。
大会で走行するためには車検に合格する必要があるため、チームメンバー全員でドキドキしながら車検に挑みました!
灯火系、後方確認、車体の大きさ等の車検を受け、無事合格!写真撮影を行った後、車検コースを走行しました。
13:10のタイムトライアルでは30km/hで走行し、結果は1:38.36でした。
出場チーム全体での写真撮影が行われました。個性的なソーラーカーが並ぶ姿は圧巻でした!!
その後、フリー走行時に1周走行しました。路面状況の確認や、無線の通信状況などを確認しました。
明日から本走行開始!車体の最終確認、メンバー同士のミーティングを行うなど、万全な準備を行いました。
本日の晩ご飯。
8月10日 大会2日目
9:00 レース開始!!!一周約25kmのコースを40~50分のペースで走行します!
ドライバーも休憩のために2、3周ほどで交代しつつ周回数を重ねて、12:25時点で5周目に入りました!
この間にピットメンバーと休憩中のドライバーは昼食やおやつを食べました。
6周走行しピットイン時に、バラスト(体重調整用のウェイト)を交換しドライバー交代を行いました!!
7周目走行途中にバッテリーにトラブルが起き、車体が停止。コース端に停車し充電することで低速ながらも走行再開することができました!!
走行終了3分前でギリギリピットへ戻ってくることができました!!
レース終了後のブリーフィングにて大会運営より、台風による荒天が予想されるため大会が一日短縮されることが通知されました。その間、残りのメンバーは車体の整備と今後の予定を話し合いました。
8月11日 大会3日目
台風の影響により1日短くなったためこの日が大会最終日に変更されました。
前日の話し合いでは、台風の影響で交通機関が止まる懸念があったため、断腸の思いですが3日目午後の走行と表彰式には参加せずに帰宅することになりました。最終日の走行は撤収の直前まで全力で臨みました!
最終日がスタート!! 9周目走行中ドライバーから接触事故の報告を受け心配しましたが、ドライバーに怪我はありませんでした。機体の損傷ですが、タイヤのスカート部分に損傷がみられました。なんとかピットまで自走することができました。運送トラックが来るまでの間、接触部位の確認とトラブルの対処を行いました。
トラックが到着したので、 ソーラーカー等をトラックへの積み込みました。
帰阪のため余裕を持って秋田駅へ出発!各々心残りはありましたが、帰路につきました。秋田駅を出発しました。初めての秋田新幹線「こまち」に乗車。初めて乗ったのですが後ろ向きで走る区間があるのが新鮮でした。
新大阪に無事到着できました!!
8月12日 大会終了後
ソーラーカーを積み込んだトラックが来るまでの間、部室の掃き掃除を行い積み下ろし時間を待ちました。
トラックからソーラーカーを降ろし、ガレージの中へ搬入!その他の荷物も降ろした後、元の場所に戻し
解散!
今回の大会で実感したことは、事前準備の大切さです。無線通信の不安定さのほかに、突然の電欠、接触事故、台風の直撃等の問題が起きました。電装班の小電力部分で外れないと思っていたバッテリーの端子が外れたことも衝撃でした。SNS通話や無線通信も場所によっては非常に不安定になったりと、通信方法にも一考の余地がありました。ただ、昨年の大会とは違い、20分以上を要するピットストップが無かったことは事前準備が生きた点であると思います。
台風により予定の変更が余儀なくされ、慣れない地での対応力、決断力が試される結果となりました。しかし、大会運営の迅速なご協力もあり無事帰宅することができました。
台風によって完走できなかったことは心残りであり、やはり消化不良気味ではあります。そして、特に4年生は最後の大会であるため私たちよりとても悔しいと思います。しかしながら、たった2日で車体の問題点、多くの問題点のデータが集まったことは今回の大会を意味のあるものにできたのではないかと感じました。今回の大会で得た反省点を生かし、機体にさらなる改良を施し、来年参加する大会でより多くの功績を上げたいと思います。
著者:佐藤 晃、高崎 真弥音、赤岩 直承