SSH
スーパーサイエンスハイスクール
探究活動 -Creative Solutions-
“課題解決力”・“やり抜く力”・協働力の涵養
普段から気になる素朴な疑問や授業で取り扱った内容を仲間と共により深く探究することで、論理的思考力や実験技術だけでなく、人と協力して学び新しい発見をする力を養います。
■これまでの探究テーマ
物理分野
化学分野
■探究活動の流れ
1年次・・・
探究活動を行うための基礎力を養います。論理的思考力や表現力だけでなく、仲間と協働するための技術を学びます。
2年次・・・
自身で決めたテーマを基に活動を行います。探究活動は、本校で作成した「探究ハンドブック」の流れに沿って行われます。
探究活動で学んで欲しい力は、ルーブリックにまとまっています。他教科のルーブリックも開発中です。
3年次・・・
探究活動の深化として、留学生を相手に探究の成果を発表するなど自身の探究活動を通して学校の外とつながる活動を行い
ます。
三国丘高校の探究活動について詳しく知りたい方はこちらへ
【探究活動に関わる教員向け】
SSHで開発した探究活動に関する資料(発表データ、ルーブリック、フィードバック資料など)はこちら
体感学習
研究施設を訪問する・講演を聞くだけでなく、より科学の面白さや奥深さを感じるための工夫を凝らした校外学習・講演会を実施しています。
体感校外学習
事前学習で十分な知識を備えた上で、施設訪問や実習などの研修を行います。研修の際には研究員や技術者の方に直接指導していただき、最先端の科学に触れることで、理工系としてのビジョンをより明確に描くことができるチャンスとなります。
米国(NASA)海外研修
アメリカ航空宇宙局(NASA)およびその周辺の大学や企業を訪問します。ケネディ宇宙センターで本物のロケットやスペースシャトルを見学したり、NASAの研究員による講義や研修を受けることができます。また、フロリダ中央大学の研究室訪問ではIRやVRを活用した最新技術を学ぶことができます。
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令和5年度NASA海外研修紹介動画
三丘セミナー
一方通行の講義形式の講演会ではなく、相互的な学びが得られる工夫を講演者とともに開発した講演会です。第一線で活躍されている研究者や技術者から直にお話を聞くことができます。
■令和5年度実施に実施した理系分野の講演
【地域の子どもと遊ぼう 】耳原総合病院 小児科 医師 佐藤 結衣子
【くすりは汗と努力の結晶~医薬品の研究開発について~ 】住友ファーマ株式会社 モダリティ研究ユニット 南野 宏 次長
【「力学」と「制御工学」から理解する人工衛星の軌道・姿勢運動と制御技術入門 】大阪大学大学院 工学研究科 佐藤 訓志 教授
【化学者は何を考えているのか 】大阪大学大学院 工学研究科 安田 誠 教授
【古典籍から知る過去の気候変化 】大阪公立大学大学院 農学研究科 青野 靖之 准教授
【建築の設計とは何か 】京都工芸繊維大学 デザイン・建築学課程 長坂 大 教授/建築家
【平面のうえの不思議な世界 】大阪公立大学大学院 理学研究科 会沢 成彦 教授
実験をデザインする実践科学実験
教科書の内容をなぞるだけの実験ではなく、普段の授業で学んだ事を活かし、実験方法をデザインできる授業を行います。主体的に知識を活用する機会となります。
物理分野① -光を用いた構造解析-
回折格子を用いてレーザー光の波長測定・レーザーを用いたCDのピット間隔の測定を目的とした実験を行い、精度の高い測定を行う工夫も考えます。実験機材は学校にあるものを使いますが、測定計画は生徒が相談して作り上げていきます。
物理分野② -音速の測定-
「音速を測定する」ことを目的とした実験方法を、生徒がデザインする実験です。座学で学ぶ知識をフルに活用し、学校にある機材を使って測定します。非常に自由度が高い実験ですが、知識を活用する楽しみを感じられる授業です。測定後は、室温から算出される音速と比較し、精度を検証します。
化学分野①-この白い粉は何?ー
今まで学習した検出実験を用いて、未知の物質を同定する実験です。学校にある薬品・器具を自由に用いて実験計画を立て実験を行います。簡単そうに思えても、実際に行うと思いもよらないトラブルや発見があります。
化学分野②-遷移元素の性質-
生徒に遷移金属元素に関する「深青色の溶液を作れ」、「金属イオンを分離せよ」など様々なミッションが与えられます。それをクリアするためにグループごとに実験計画を立てて実験を行います。学習した内容を楽しみながら確認することができます。
生物分野①ーダンゴムシの光走性と交替性転向反応の関係を調べるー
ダンゴムシには「右に曲がった後は左に、左に曲がった後は右に曲がる」という交替性転向反応という習性があります。また、光を避ける負の光走性をもっています。ダンゴムシはこの習性のどちらを優先させて行動しているか調べるための実験方法を考えます。身近なものを材料に実験装置も工夫します。
生物分野②ーゾウリムシの浸透圧調節ー
ゾウリムシの収縮胞の観察を通し、ゾウリムシの細胞内液と等張なスクロース溶液の濃度を求める実験です。班で自由に測定の条件設定を行い、データをとります。その条件設定によって得られたデータが信頼できるものであるか、どのように条件を設定したらより精度の高いデータが得られるか、考察します。
実践科学実験の詳細な内容は、下記の「SSH研究開発実施報告書」に記載しております。
その他、校外での活躍
■科学オリンピックへの参加
科学オリンピックは毎年実施され、予選ののち、成績上位者が全国大会に参加できます。普段の授業内容を超える難易度の問題も出題されますが、“考えることが楽しくなる”良問が出題され、本校からの参加者は年々増加しています。特に近年は毎年、全国大会に参加し上位入賞する生徒が現れています。
<近年の全国大会出場歴>
令和4年度 物理分野1名
令和3年度 化学分野1名 数学分野1名
令和2年度 物理分野1名(優良賞を受賞) 化学分野1名 生物分野1名
令和元年度 物理分野2名(1名は銅賞を受賞)
平成30年度 物理分野1名
平成29年度 物理分野2名(1名は優良賞を受賞) 生物分野1名(銅賞を受賞)
その他の科学系コンテスト
科学の甲子園 大阪府大会
2年生6名が出場しました。
■発表会への参加(令和4年度実績)
探究活動で得られた知見を自分たちの言葉でまとめ、校外の様々な発表会で発信しています。
SSH生徒研究発表会
物理班『熱流体シミュレーション』班が三国丘高校の代表として出場しました。
大阪サイエンスデイ
第1部 理化部・天文部・生物部 が参加しました。
第2部 天文部・生物部が参加し、生物部『セミの翅の抗菌作用』が銀賞を受賞しました。
大阪府学生科学賞
1つの探究班が参加しました。『ボルボックスの繁殖について』
第39回 高等学校・中学校化学研究発表会
理化部が参加しました。『錯イオンの金属樹生成への影響について』『ミョウバン結晶の作成』
第74回 生徒生物研究発表会
生物部が参加しました。『ダンゴムシの糞の常在菌を効率的に培養する』『イカの発光細菌の培養』
SSH研究開発実施報告書
本校でのこれまでの研究成果をまとめています。