SSH薬学

体感校外学習

薬学分野の校外学習では「大阪大学薬学研究科」を訪問します。

時代の最先端の研究をしている大学の研究者による講義・講演とともに、普段、高校ではできない実験を体験することで、理科へのさらなる興味・関心を高め、自分の将来について考えてもらうことを目的としています。

講演

 長野一也准教授による講演『創薬への道』では、創薬における歴史や最先端の研究についてのお話を聞かせていただきました。日本における創薬の現状は、創薬には多額の研究費が必要なので、製薬会社は合併し莫大な費用をかけて新薬を創るべく諸外国としのぎを削っているようです。

 医薬品はバイオ科学の利用から細胞医薬へと変わってきているようです。そういう社会情勢の中で大学が創薬の分野でどう関わっていくなど、また長野先生ご自身がどうして薬学への進路を決めたかをわかりやすくお話していただきました。

実習

 東阪和馬助教によるSDS-PAGE(ポリアクリルアミド電気泳動)の原理、ピペットマンの使用法、電気泳動、染色などの講義と実習を行いました。高校では使用しない器具を使った実験で、先生方を始め多くの院生の方々が生徒の実習に関わっていただきました。また、電気泳動の待ち時間には大学生活や就職についてなど普段なかなか聞けない話を直接お聞きすることができました。

【参加した高校生の感想】

  ●薬学に興味があり、参加しました。講義では現在の薬学を取り巻く環境について学ぶことができ、薬学への興味がいっそう深まりました。


  ●研究室の学生さんたちがとても親切でわかりやすく教えてくれましたので、とても楽しく実験方法などを学ぶことができました。質問にも丁寧に答えていただいたので、いろいろ詳しく知ることができてよかったです。


  ●長野先生ご自身の体験談をふまえわかりやすく面白い講演で、大学選ぶ基準が変わりました。自分が将来何をしたいのか、どうなりたいのかを考え将来の夢に近づくための一つの通過点が大学であって、大学がゴールでないことを改めて学びました。


  ●私は将来、創薬の仕事に就きたいと思っているので、今回の講義・実習はこれから自分を考えるとても良い機会になりました。講義では実際に薬なんども試行錯誤してつくりあげたお話が印象に残っています。