熱線・・・落下中心地付近では約3000℃から、4000℃の高温となったそうです。太陽の表面温度が約6000℃、鉄が溶ける温度が約1500℃であることを考えると異常なほど高温の熱線が放出されていることがわかるそうです。
爆風・・・爆発点は数十万気圧という超高圧となり、まわりの空気が急激に膨張して衝撃波が発生し、その後を追って強烈な爆風が吹き抜け、衝撃波の圧力は爆心地から500メートルの所では、1平方メートルあたり11トン、爆心地から100メートルの地点での爆風は秒速約280メートルに達したと考えられているそうです。
放射線・・・爆発と同時に透過力の強い放射線(ガンマ線や中性子線)という放射線を放出することも、原爆の大きな特徴です。爆心地から1キロメートルの屋上でさえぎるものもないまま、原爆の初期放射線を受けた人の放射線量は、ガンマ線だけでも4,200ミリシーベルトに達したそうです。ちなみに第二次世界大戦で使用された他の兵器にはない、原子爆弾特有の特徴として放射線があり、原子爆弾の放出したエネルギーの50%は爆風に35%は熱線に、15%は放射線になりました。また、放射線は爆風で飛ばされるものではないため、爆風や熱線が届いたからといって、放射線が届いたわけではないそうです。
死者数 約7万人(誤差1万人)
家屋の被害 全焼壊家屋12,900戸、半焼壊家屋、5,509戸