博士の卵の会は、学生の自主運営による団体であり、
Keio-SPRINGの学生を中心に学内の博士課程学生によって運営されています。
異なる研究分野の学生が定期的に集まり、
研究発表や情報交換を通じて相互理解を深めるとともに、
学際的なネットワークの構築を目指しています。また、キャリア形成に関する情報共有や、
研究や進路に関する悩みを相談できる場としての役割も担っています。
2025年度には、春学期に矢上キャンパスで4回、
秋学期には矢上キャンパスおよび三田キャンパスで5回のイベントを開催しました。
イベントでは博士課程学生による研究発表を中心に、参加者との質疑応答や分野を超えた交流が行われています。
今後は、Keio-SPRINGの枠を超えて学内の博士課程学生同士のつながりを広げるとともに、国内外の
博士課程学生や若手研究者、研究者を志す学生が交流できる場へと発展させていくことを目指しています。
「コモンセンス」という言葉には、常識という意味の他に、視覚や聴覚といったバラバラな五感を一つに統合する「共通感覚」という哲学的な意味があります。
私たち博士課程学生が磨いている専門知は、いわば世界を捉えるための「鋭い視覚」や「鋭い聴覚」のようなものです。しかし、どれほど一つの専門性を極めても、それだけでは社会の複雑な全体像を捉えることはできません。個々に分断された「知の感覚」を持ち寄り、多角的な視点から、対話を通じて補い合うことで初めて、私たちは「新しい社会の基盤」すなわち「未来のコモンセンス」を形作ることができるはずです。
「博士の卵の会」は、異なる専門性を持つ仲間とフラットに出会い、未知の視点に触れることで、自分一人では到達できなかった広い視野を得るための場です。ここでの対話が、皆さんの研究、そして未来を切り拓く新しい一歩となることを願っています。
代表:文学研究科 哲学・倫理学専攻 哲学分野 佐竹和香
【Special Interview】