Keio-SPRINGキャリアフォーラムは、
慶應義塾大学の学部生・修士課程学生・博士課程学生を対象とした、
キャリア支援コンテンツです。
博士課程学生の採用に特に興味のある企業が多数参加し、
企業説明のプレゼンテーションやブースにおける就職相談会が行われます。
Keio-SPRINGキャリアフォーラムの主たる目的は、現役の大学院生および将来大学院への進学を考えている学部生のキャリア形成の支援です。
すでに報道などを通して周知のことと思いますが、国際比較において、我が国の修士号、博士号取得者は極端に数が少ない状況が続いています。人口100万人あたりの学位取得者で比較すると、学士号取得者は、他の先進国と比べても遜色ない水準であるにもかかわらず、修士号取得者は5分の1程度、博士号取得者は3分の1程度しかいません。このように絶対数が極端に少ないため、実務の各分野で活躍する大学院卒の人材が極度に不足しています。
なぜこのような事態に至ったかは明白です。
まず、我が国の企業は主に4年制大学の卒業生を「新卒者」として卒業直後の4月から一括で採用するという慣習を長らく続けてきました。そして、この「新卒一括採用」で獲得した人材を企業内におけるオンザジョブトレーニング(OJT)で戦力に育てていくことになります。そのためローテーションで各部署に配属して実務経験を積ませ、場合によっては転勤で各地を巡らせたりもします。これは特定企業へのかなり長期にわたる帰属、つまり「終身雇用」を前提としたメンバーシップ型採用であってこそ機能する人材育成法です。
しかし、これは人材が持つべきスキルセットが固定された世界でのみ通用する手法といえるでしょう。今日のビジネスの現場では、連続的に起きるイノベーションによって、要求されるスキルは絶えず変化しています。そのため外部から高度人材を職能に応じて機動的に採用する、いわゆるジョブ型採用を実施する企業も増えてきました。
しかし、このジョブ型採用の対象となる、イノベーションを推進するために必要不可欠な高度人材は、固定されたスキルセットをOJTで身につけるという伝統的手法では育成できません。したがって、経験者を中途採用すれば何とかなるというわけでもありません。
そこで大学院の出番となります。
大学院で研鑽を積んだ学生は自身の専門分野の最先端の知見を有するのは当然のこととして、分野を問わず研究に従事した経験から、課題の設定、解決策の模索、そして成果の検証、などを実施するスキルを身につけているといえます。
このように優れた知見とスキルと大学院生を高度人材として活用してこそ、我が国は、「失われたX年」と呼ばれ続けた停滞期を脱し、より良い世界を実現するためのイノベーションを起こせる活力に溢れた社会へと変貌できると思います。
このKeio-SPRINGキャリアフォーラムが、学生諸君が自身の高度人材としての可能性とそれを活かすキャリアの方向性について気づく機会となってくれれば幸いです。
担当教員:中妻 照雄 慶應義塾大学 経済学部 教授
2025年開催時のポスター(日本語版)
2025年開催時のポスター(英語版)
出展をご希望の企業の皆様へ
「Keio-SPRINGキャリアフォーラム」への参画にご関心をお寄せいただきありがとうございます。
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Keio-SPRING事務局: jst-doctoral_inquiry@adst.keio.ac.jp