インターアクション
インターアクション(全体)
使用言語:日本語
履修上限:各レベル10人
週3回
単位:神田外語大学の3単位
教材:留学生別科のオンライン授業用に作成したオリジナル教材を使用予定
このコースでは、学習者が、実生活でのさまざまな場面に主体的に参加し、インターアクションに必要な言語能力、社会言語能力、社会文化能力を養いながら、自ら考え、場面や目的に応じたインターアクションができるようになることを目指します。21年度春学期は、オンラインによるコミュニケーションにも焦点を当てた新しい内容を含みます。
授業では、目標となるインターアクションのための理解、準備、練習をし、実際場面を経験するアクティビティ(パフォーマンス・アクティビティ/ PA)を行います。PAは、通常、クラスメイトだけでなく神田外語大学の学生等と一緒にします。
自分の国にいながら、日本語話者との活動を通して、日本語でのコミュニケーション力を伸ばすことができるコースです。今まで勉強してきた文法や語彙などの知識を生かして、もっと話せるようになりたい人に強くおすすめします。
成績評価
成績評価は、活動への参加状況やパフォーマンス、課題や振り返りの提出状況などに基づいて行われます。中間、期末などの定期試験はありません。
レベルと目標
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インターアクション 2
レベル:2
担当:高橋亘
本クラスは、初級前半終了レベル(N5程度)の日本語能力を持つ学生を対象とします。オンライン上で日本語母語話者と交流することに慣れ、日常生活や大学生活における簡単なインターアクションができるようになることを目指します。授業では、これまで学習した文法が、いつどのような文脈で使えるかについて一緒に考えます。また、ペアワークやグループワークでの練習を多く行います。さらに、母語話者とのインターアクションを通して、自身のパフォーマンスをふりかえり、より実践的な能力を身につけます。
学習内容(予定)
簡単なEメールを書く
趣味や好きなことに関して、日本の大学生と会話する
日本の大学生にインタビューする(例:自宅での過ごし方を聞く/若者言葉を聞く)
SNSでやりとりをする
自文化に関して短い発表をする
※授業内容は受講人数等により変更される可能性があります。
授業は、学習内容のまとめとして行われるパフォーマンス・アクティビティ(PA)を目標に行われます。文型を使った会話練習も行いますが、同時にPAに便利な新しい表現や会話のストラテジーも学習します。練習はクラスメイトと一緒に行いますので、授業活動への積極的な参加を望みます。
PAでは、授業担当者が設定した目標のほか、履修者にとってやりがいのあるゴールを設定してもらいます。PAの間に履修者が録音/記録したデータを聞き直したり見返したりして、できたこと、できなかったことなどについて、詳しくふりかえりを行います。なお、録音・記録媒体やふりかえりシートは、提出してもらい授業担当者がチェックします。
担当者からのメッセージ
日本語母語話者と話したことがない人もいるかもしれません。はじめは、画面越しに日本の大学生と交流することに緊張することもあるでしょう。しかし、学期が終わったら、交流することにある程度自信が持てるようになると思います。一緒にがんばりましょう!
インターアクション 3
レベル:3
担当:鈴木小百合
本クラスは、初級後半終了レベル(N4程度)の日本語能力を持つ学生を対象とします。学習者が日常生活や大学生活で遭遇するであろうインターアクションを扱います。学期終了時には、自分のことや身近な話題について、初級で学習した言語知識を使って自分の気持ちや意見を表現したり、相手のサポートを得ながら、話を理解し、ある程度長いやりとりを続けたりできるようになることを目指します。
学期中、5つのトピックを扱う予定です。各トピックでは、PAに向けた理解のための話し合いや練習、準備、目標設定などを行います。授業では、ペアやグループ活動が多いので、各学生の積極的な参加が望まれます。PAでは、本学の学部生など外部からのビジターが参加し、実際の日本語使用場面を体験します。毎回、PAの後で振り返りを行い、学習成果や今後の課題について考えます。評価は、授業への参加度、課題、PAなどから総合的に判断されます。
尚、授業内容は、参加人数などによって、変更の可能性があります。
学習内容(予定)
紹介する
初めて会う相手に自己紹介をして、自分の大学について紹介します。また、相手からも情報を引き出し、友だち作りのきっかけづくりを学びます。
おしゃべり
同年代の学生と趣味や日常生活についておしゃべりします。互いの共通点や相違点、自分の国で流行っていることなどについて情報交換をします。
メールを書く
EメールやSNSなどを使って、スタイルに気をつけながら日本語のメッセージを書いて送ります。件名の書き方や慣用表現などを学びます。
意見交換
自分の興味があるトピックについて図表などのデータを使って、説明します。それについてビジターと意見交換をします。
相談する
日本で関心があるトピックについて調べて発表します。準備段階でビジターに相談をし、より良い発表ができるようにサポートを引き出します。
担当者からのメッセージ
「日本語を勉強したけど、なかなか話す機会がない」「話す自信がない」「どうやって話したらいいかわからない」など、会話力が弱い、コミュニケーション力を高めたいという人にお勧めです。ぜひこの機会に世界中の日本語学習者やKUIS生といっしょに楽しく日本語を話しましょう。
インターアクション 4
レベル:4
担当:上原由美子
本クラスは、中級前半終了レベル(N3程度)の日本語能力を持つ学生を対象とします。中級レベルの学習者が、日常生活や大学生活などの身近な話題について、相手の話を聞いたり、自分の気持ちや考えを伝えたりしながら、やや長いやりとりができるようになることを目指します。社会や文化などのやや抽象的な話題について考え、自分の意見を伝える活動も行います。
学習内容(予定)
2~3週間で一つのトピックを学習します。各トピックの最後に、日本の大学生やクラスメイトといっしょに、実際場面を経験するパフォーマンスアクティビティ(PA)をします。PAでは、ディスカッションや発表、おしゃべり、インタビューなどをしますが、内容は自分の興味に応じて準備します。PAの準備を通して、自分が言いたいことを伝えるための表現やストラテジーなども勉強します。また、世界のさまざまな場所にいるクラスメイトや日本の大学生との活動を通し、社会や文化についても考えます。PAの後で、自分の学習の成果を振り返ります。
自分の大学や大学生活について紹介する。
丁寧なメールを書く。
おしゃべりやSNSで友だちと仲良くなる。
日本のことについて調べて発表する。
「新しい生活(New Normal)」についてディスカッションする
将来の仕事について、日本の大学生にインタビューして発表する。
(※上の内容は少し変わるかもしれません)
中級レベルの課題の一つとして、初めて会う人や先生などに対するフォーマルな表現と、友だちや親しい人に対するカジュアルな表現が適切に使えるように、両方の場面の日本語を学習します。
担当者からのメッセージ
このクラスでは、クラスメイトや日本の大学生と話す機会がたくさんあります。最初は少し難しく感じることもあるかもしれませんが、学期が終わったときには、自分の考えや意見を日本語で表現できる力と自信がついたことがきっと感じられると思います。
インターアクション 5
レベル:5
担当:瀬戸彩子
本クラスは、中級後半終了レベル(N3~N2程度)の日本語能力を持つ学生を対象とします。学習者が日常生活や大学生活で遭遇する場面でのインターアクションを経験し、言いたいことが日本語でできるだけ伝えられるようにします。具体的には、身近な話題や個人的な興味に関する内容の会話を長く続けたり、集めた情報をもとに事実を報告し自分の考えを話したり、社会や文化などの少し抽象的な話題の会話で理由とともに意見を伝えられるようになることを目指します。
予定している内容
大学生同士のおしゃべり
実際に、日本の大学生と日本語でおしゃべりをする。
プレゼンテーション
プレゼンテーションを日本の大学生に聞いてもらい、質問に答える。
ディベート
クラスメイトとグループになって、他のグループとディベートのゲームをする。
授業で行う活動
アウトプット
クラスメイトの前で自分の経験や考えを日本語で話す。
ペアで意見交換する。
アイディアのブレーンストーミング。
発表原稿を書く。
PA(トピックの最後に行うアクティビティ)
自分のパフォーマンスを録音する。
あとで聞いて、自分のよかった部分などを探す。
過去の学生のコメント
・国にいるとき、日本語を勉強しているけど、日本語であまりしゃべらないから、勉強した文法や単語などの使い方は苦手です。でもインターアクションの授業で日本語でしゃべるチャンスが多い、短い時間で考えて、すぐ日本語でしゃべれるようになりました。もちろん間違うことがまだ多いけど、話さないなら、上手になれないと思います。(20春)
・PAをできるだけ楽しんだらいいなと思います。PAは日本語を学ぶことだけじゃなく、色々な人とコミュニケーションができ、日本や自国や他国についても知ることができます。プレゼンテーションなど、大変だと思いますが、楽しんでやったら、きっと貴重な思い出になるでしょう。(^_^) (19春)
こんな人におすすめ!
もっと日本語で話したい人
他の国の友だちを作りたい人
日本語で話す自信を付けたい人など
インターアクション 6
レベル:6
担当:村上智子
対象者
本クラスは、上級前半終了レベル(N2~N1程度)の日本語能力を持つ学生を対象とします。
学習成果
学期終了時には、身近な話題の議論に積極的に参加して話の進展に寄与したり、専門分野や一般的な話題についてはっきりと具体的に説明したり、根拠を示して自分の見方を説明し主張したりできるようになることを目指します。
授業の構成
授業では、5つ程度のユニット(トピック)を扱います。ユニットの目標を設定し、クラスメイト(文化背景の違う人々)とペアやグループになり、そのユニットのトピックに関連するテーマについてディスカッションをしたり、アクティビティの準備をしたりします。アクティビティは、クラスメイトのほか、様々な日本語話者(e.g.日本の大学生)を交えて行います。アクティビティの後で自分の目標をどのぐらい達成できたか自分のパフォーマンスを確認したり、学んだことをクラスメイトと共有したりして、学習の成果を振り返ります。
PA (Performance Activity)
学習者は日常生活やアカデミックな場面のインターアクションを経験します。
予定している内容:オンラインでのおしゃべり、ディスカッション、プレゼンテーション、インタビューなど
担当者からのメッセージ
本クラスでは、主体的な参加を重視しているため、受講生の積極的な授業参加が望まれます。また、クラスメイトとの協働作業が多いことから、文化背景の違う人々との協働作業に関心を持っている方の履修を歓迎します。
インターアクション 7
レベル:7
担当:北川幸子
対象者
本クラスは、上級後半終了レベル(N1程度)の日本語能力を持つ学生を対象とします。上級レベルまで日本語学習を終えたものの、「習ったことをどう使えばいいかわからない」「日本語がうまく話せるようになりたい」という学生におすすめの科目です。
(※プレイスメントテスト等の結果でレベル7と判定された学生のみ履修できます)
学習内容
学習者が、さまざまな場面で他の日本語話者と出会うことを想定し、そのときに必要となる「言語能力」、「社会言語能力」、「社会文化能力」などを身につけ、場面や状況に適した日本語の運用ができるようになることを目指します。それぞれの場面で日本語を使って何ができるか、という産出・アウトプットに重点を置いたコースで、授業では、自分にいま何ができるかできないかを確認し、目標を立ててから、実際に活動を行います。活動のあとには自分自身のパフォーマンスをふりかえり、よかったところや今後の課題になる点を考えます。
たとえば、大学のサークルや、同じゲームが好きな人の集まりなどのグループで、みんなで仲良くなるためのイベントを企画して実施する場面を考えてみましょう。目的に合っていて、みんなが楽しめるものを、限られた予算や条件の中で実施するには、いろいろな点を考慮して計画を立てなければなりません。他のメンバーの意見を聞いて、相手の主張を受け止めたり、自分のアイデアを提案して理解してもらったり、また、ときには複数の異なる意見をまとめたりして、みんながある程度納得できる結論を出さなければなりません。日本語を使って、このようなコミュニケーションを行うとき、どのような知識や表現、ストラテジーが必要でしょうか。このクラスでは、このような活動を実際にやってみることで、知識やストラテジーに加え、自分自身のパフォーマンスを内省し、改善につなげていく力も養います。
活動の例
合意を形成するディスカッション、調査結果を報告するプレゼンテーション、専門のスタッフに相談し、助言をもらう、オンライン交流イベントを企画し、運営するなど
(※すべて行うということではありません)
授業の形式
授業は主にZoomを用いて行う予定です。
評価
成績は、活動前の準備や実際の活動でのパフォーマンス、振り返りなどの課題や提出物で評価します。一人一人の積極的な参加、クラスへの貢献が求められます。