PTA会長:富松 佳郎
先日のオンラインPTA総会を経て何代目かのPTA会長を拝命しました、富松(とみまつ)です、どうぞよろしくお願いします。五味前会長のインパクトが強かったのもあり(良い意味です!)、一体どこの富松さんですか?という方も多いかと思います。それも当然で、日本語学校に子供が通うのは今年度で2年目、ボストン滞在もせいぜい1年半という新米です。先輩方のお知恵とお力を借りながらしっかりと務めていきたいと思っています。
さて、ボストン日本語学校は「保護者立」を標榜しています。すなわち、保護者が学校運営をサポートする事が学校運営の基盤となっている、という事です。巷のニュースでPTAはブラックだ、時代錯誤だ、という事が言われていますが、我々ボストン日本語学校PTAは少し毛色が異なり、保護者が学校運営に積極的に関与出来るための窓口組織という形になると思います。学校理事会にも二名の理事を出しており、十分な発言権もあります。是非、皆さんが実現したい学校の在り方についての意見を寄せていただき、保護者立のこの学校を一緒により良いものにしていきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
教頭:瀬戸口一郎
ボストン日本語学校に赴任して、早いもので2か月が経とうとしています。この間、右も左も分からないようなわたしに、保護者の皆様から温かいお声掛けをたくさんいただきました。初めての場所、慣れない仕事‥、不安や心配を和らげるのは人の優しさであることを再確認いたしました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
4年ぶりに開催された運動会、最後は雨に降られましたが、子どもたち、保護者の皆様の笑顔あふれる素晴らしい運動会になりました。前回の運動会を思い出せないという高校生もいるくらい、ほとんどの子どもたちが初めて運動会を経験するようなものです。半日、あるいは雨のため短縮された競技もありましたが、「台風の目で友達と合わせて走るのがむずかしかった」「白組が負けて悔しかった」「新しい友達ができた」など運動会を楽しんだ感想が子どもたちから寄せられました。ボストン日本語学校にとって、運動会という学校行事・体験活動がどれほど大切なものなのかを実感することでした。これからも大切に受け継いでいきましょう。
漢字検定委員長:鈴木純一
今年度は漢字検定を実施予定です。COVIDのため漢検を実施できない年が続きましたが、久しぶりの実施となります。実施日は2023年10月28日です。申し込み期間は、夏休み明けの9月初旬、オンラインで行います。夏休み中に問題集の用意や勉強などを始めてみてください。
日本語学校で何が大変かと聞かれたら、まず「漢字」と答える方が非常に多いのですが、アメリカにいながら漢字を自主的に勉強することは難しいものです。漢検は「合格」という目標がやる気につながり、目標を達成することができればその努力が「賞状」という分かりやすい形で客観的に証明されます。評価されることが学ぶことへの自信につながり、国語だけでなくその他様々な日本語の勉強への足がかりになると思っています。
日本語学校に通って漢字を一生懸命勉強しているお子さんはもちろんのこと、日頃キーボードに慣れてしまい漢字が書けなくなっていると思ってらっしゃるご両親も、是非漢字検定を受検されてはいかがでしょうか。たくさんのお申し込みをお待ちしております。
図書委員長:佐藤佳瑞智・渋江真由美
図書委員会では、学校とPTAのご協力のもと、この秋のPTA文化祭に合わせてブックフェアを開催いたします。ブックフェアは、皆様から不要になった日本語の本を寄付していただき、図書委員が仕分けして販売するというイベントで、PTAファンドレイジングの一環として行われています。2019年までは毎年開催されていましたが、コロナ禍で長らく休止となっていました。
今回4年ぶりのブックフェア開催に際し、寄付本の募集を再開いたしました。ご家庭で不要となった日本語(英語も可)の本や雑誌がございましたら、是非図書館までお持ちください。なお、保管場所などの関係で、下記の条件に合った本のみを受け付けさせていただいております。また、ファンドレイジングを目的としておりますので、販売に適さない状態の本は受け付けることが出来ません。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
・児童書/絵本
・漫画/漫画雑誌
・小説
・実用書(2018年以降発行のもの)
・雑誌(2021年以降発行のもの)
募集の詳細は、5月25日付の図書館からのe-Boston臨時号「図書の寄付に関するお願い Request for donation of books from the library」でもご案内しております。2学期も寄付を受け付ける予定です。
ブックフェアは、児童書や幼児用絵本だけでなく小説、文庫本、新書、実用書、マンガ、雑誌など幅広いジャンルの日本語の本が廉価で手に入るまたとない機会です。図書委員一同、沢山の皆様のお越しをお待ちしております。
『日本語学校の価値』
去年の幼稚部年長から通い始め、今年年長の息子の母です。
息子はアメリカ人の父と日本人の母から産まれ、家では日本語と英語で育ってきました。幸いにも日本語の保育園に生まれてから通っていたので、5歳までは家でも保育園でも日本語や日本のカルチャーに毎日触れてきました。現地校のキンダガーデンに上がるにあたり、日本語や日本のカルチャーに触れる機会が減り、日本語を忘れたり、話したがらなかったり、日本のカルチャーをきにかけなくなるのではないかと心配したのを覚えています。
土曜日の日本語学校補習校は半日と短いですが、日本語、そして日本のカルチャーに触れあうことができるという恵まれた環境に日々先生方やスタッフ、教頭先生、校長先生、PTA執行部の方々に感謝です。 息子は、日本語学校が終わると、「日本語学校楽しかった」とその日にした工作や、読んでいただいた本や紙芝居、歌った歌を教えてくれます。 歌ってもらった歌が好きだったりすると「You Tubeでこの歌さがして!」、読んでもらった本が好きだと「日本のAmazonで買って!」と言ってきます。このようにに頼まれると、21世紀の、アメリカ育ちの日本人に育っているなあと感じます。
コロナ禍、日本に一歳半でいったきりで、5月に4年ぶりに日本に家族と友達を訪ねて行ってきたのですが、日本の家族やお友達からよく「日本語話せるかわからなくて、コミュニケーションできるか不安だったけど、日本語がペラペラでよかった」と言われました。 5月だったので、鯉のぼりが立ってるのを見て、息子は「こいのぼり!」と空に浮いている本物の鯉のぼりを見て、嬉しそうに「こいのぼり」の歌を歌っていました。 家では、英語と日本語ですが、家庭内でだけでは日本語、日本カルチャーに触れさせてあげられる機会がどうしても限られてしまいます。 日々、日本語学校補習校の運営に関わっている皆様に感謝しています。
幼稚園部は春の運動会には参加しませんでしたが、秋には運動会もあり、 アメリカのフィールドデイとはまた違った日本ならではの運動会を経験させていただけることを親として楽しみに思っています。
『楽しいと感じられる環境』
生まれた時から、声が大きくて人一倍自己主張の強かった次男。歳を重ねるごとに、おしゃべりと歌が大好きな子になりました。その次男が、今年から幼稚部年中に入学し大張り切り。毎日、「今日は月曜日、明日は火曜日」と曜日を確認し、「明日は土曜日」になると、「やった!やった!日本語学校!」と踊って喜ぶんです。初日から先生のお名前もしっかり覚えました。日本語の歌もどんどん覚えてきて、学校の帰り道には大きい声で歌います。4月に入学してまだ2ヶ月だというのに、語彙も増え目に見えて日本語力が伸びてきました。工作も喜んで取り組み、指先が上手に使えるようになってきました。今は1年生の長男が日本語学校の宿題をする時には一緒に座って、ひらがなを書く練習をしています。
我が家は夫が日本語を話せないアメリカ人。どうにか日本語や文化を継承してほしいと言う気持ちで日本語学校入学を決めましたが、ここまで楽しんで学んだことを吸収してくれるとは想像もしていませんでした。でも私自身ヘルパーに入ったりイベントに参加したりして学校やクラスの事を知るようになるにつれ、その理由がよく分かってきました。日本語学校には私達と似たような境遇のご家庭の方々が、そして先生方、スタッフの方々が、私と同じような気持ちで一緒に子供の日本語の学びを応援し、成長を見守る温かい空気があるんです。その環境にいるからこそ、子供は思いっきり学ぶことを楽しめるのだと思います。日本語学校を日本語や文化の学びの場というだけでなく、このような温かいコミュニティに築きあげてくださった関係者皆様に感謝するとともに、その一員になれたことに家族全員で喜びを感じています。