A day in the life of a Doping Control Officer at Beijing’s Olympic Winter Games

内容概略

北京2022オリンピックでは、地元と海外から何百もの専門家及びボランティアがITA主導のアンチドーピング・プログラムの実行に携わった。

プログラムは選手村が開村した1月27日の競技会外検査から最終競技までの間に3,000以上の検体を採取した。約半数は競技会時の検査となっている。合計150名の検査員（DCO）が従事していたが、そのなかにMr Honestとあだ名がつけられたWeicheng Zhou氏（名前が中国語で誠実を表す意味であるため）は2016年からCHINADAに勤めており、現在は検査を担当している。

北京2022では25名のDCOと52名のシャペロンをとりまとめた。また、ドーピング検査ステーションが世界規程と国際基準に準拠するよう確認する役割も果たした。早番の朝は3時半に起床し、テスト計画とアスリートの居場所を確認する。朝6時から夜10時まではシフト制でアスリートの通知と検査を実施する。ITAから翌日の任務内容がくるのが午後2時で、その後アスリートの居場所をシャペロンとともに確認する。アスリートの日々の活動を邪魔することがないようトレーニングや競技日程を確認し、その後事前通知なしで検査を実施する。検体は毎日午後2時と午後10時に輸送される。遅番のDCOが終わるのは午前0時くらいとなっていた。Zhou氏は、DCOとしてアスリートに対して敬意を払いアスリートの気持ちになることが重要だとする。また、検査に関わること、すなわちクリーンスポーツに携わることの高潔さを訴え、スポーツが好きな人には是非アンチドーピングや検査に携わって欲しいと訴えた。

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