OLYMPIC WINTER GAMES BEIJING 2022 THE CAS AD HOC DIVISION PUBLISHES THE ARBITRAL AWARD ISSUED IN THE ARBITRATION PROCEDURES RELATING TO FIGURE SKATER KAMILA VALIEVA
内容概略
CASは2月18日、フィギュアスケーターKamila Valieva選手に対して出場継続を認める判断に至った理由を示す裁定文書を公表した。
祖父が心臓移植手術の結果服用していたトリメタジジンが家庭内の食器共有を通して同選手の体内に入った可能性が最も高いと選手側が主張していたことを明らかにし、保護下にある未成年者であることによる「制裁処置の短縮」の条項をふまえ、かつ「重大な過誤または過失がないこと」を鑑み、禁止物質がどのように体内に入ったかを立証する義務がないとした。
また2021年8月24日から2022年2月7日の間のすべての他の検査で陰性で、同選手がB検体の分析を要請する意向も示している。合わせて、禁止物質ではない「ハイポクセン」及び「L-カルニチン」を摂取していたことも示した。
さまざまな要因を踏まえ、CASは今回の判断の理由としてオリンピック出場機会を与えないことは選手に回復不能な損害が生じると結論づけた。