WADA issues report from investigation into allegations regarding British Cycling and United Kingdom Anti-Doping

内容概略

WADAの情報調査（I&I）部門は、2011年にUKADが英国自転車競技連盟に対してWADA認定ではない分析機関でアスリートの検体を分析することを許したとする申し立てに関する調査の報告書を公表した。

2021年3月に開始したWADAのI&Iによる調査は「エコー作戦」と呼ばれ、メディア報道を受けて調査を開始した。同作戦の調査によると、世界規程に反してサプリ汚染の可能性を調べるための検体採取がアンチドーピング検査員ではなく英国自転車競技連盟のスタッフにより実施され、その検体がWADA認定分析機関でないところで分析され、UKADが検査結果を知り得なかったことを確認した。また、UKADのスタッフ少なくとも１名がWADA認定分析機関ではないところで分析されていたことを知っていたこともわかった。

UKAD自体は分析結果については報告を受けていない。WADA I&Iは「エコー作戦」の結果UKAD及び英国自転車連盟で勤務する個人による不正行為があった可能性があると認め、報告書をWADAコンプライアンス規制基準部門に提出した。同様に、国際自転車競技連盟及び英国デジタル文化メディア・スポーツ省にも報告書を提出している。しかしながら、「エコー作戦」はこうした個人が現在ではUKADで勤務しておらず、UKADでは同じようなことが起こらない対策をすでに講じているため、是正勧告はしない。また、UKAD及び英国自転車競技連盟の両方が調査に対して透明性ある態度で協力したことを強調した。

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