WADA responds to questions received from New York Times related to clenbuterol cases involving Chinese swimmers
内容概略
WADAは、6月13日ニューヨークタイムズより中国水泳選手の汚染肉摂取によるクレンブテロール陽性事例についての質問を受け取った。
特にアメリカ国内でのWADAへの政治的動機に基づく攻撃を踏まえ、本件にきちんと回答すべきと認識する。クレンブテロールは国によっては家畜に対して成長促進剤として使用されており、結果としてこの肉を摂取した選手の検査が陽性になりうる。WADAはこれまで、中国、メキシコ、グアテマラをはじめとするそのほかいくつかの国にこうした問題が存在すると警鐘を鳴らしてきた。今回中国人23名の水泳選手のうち3名が、2016年および2017年にこうした方法で陽性となっているが、検出されたクレンブテロールは非常に微量(5ng/mL以下)である。これらの事例は国際水泳連盟により確認され、汚染肉によるものということに意義を唱えなかった。これまでも多くの意図しない汚染の事例がさまざまな国で見受けられているにも関わらず、ニューヨークタイムズからは当該の中国人選手にのみ(しかもごく微量の検出)に焦点を当てた質問であった。こうした問題が中国のみ見られるわけではなく、またWADAがこの事例を隠していたわけではないと強調したい(現にメディアに公開されていた2017年の理事会でこれら事例が議論されている)。