WADA publishes Anti-Doping Rule Violations Report for 2018

内容概略

WADAは、第6回目のアンチドーピング規則違反（ADRV）報告を公表した。

2018年は1,923件のADRVがあり、1,804件だった2017年から6.5%増だった（2017年は2016年から13％増）。1,923件のうち1,640件はいわゆる「陽性」結果とされる違反が疑われる分析報告（AAF）で、残りは調査や証拠に基づく情報からなる事例（アスリートの違反267件、アスリートのサポート・スタッフによる違反16件）となっている。WADA事務局長は、2018年における違反の大半が検査によるものとしながらも検査によらない事例も増えていることに言及し、WADA及び多くのアンチドーピング機関が実施している調査や情報収集の賜物だとし、WADAの「Speak Up!」という内部告発プログラムが功を奏していると述べた。また、将来的な再分析を見越した長期的な検体の保管、アスリート生体パスポート、価値を基にした教育、乾燥血液スポット分析など他の戦略も良い影響をもたらしているとした。

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