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先般より、2021 年開催の東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会前に実施のドーピング検査において、中国の競泳選手 23 名から陽性反応が出ていたという報道があり、各関係機関からコメントが発信されています。
世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は、この問題に関連して、ファクトシート及び FAQ を本年 4月 29 日に発表し、本案件は当該選手が摂取した食品等の汚染が関連するとしています 。
https://www.wada-ama.org/sites/default/files/2024-04/2024-04_fact_sheet_faq_chinese_swimming.pdf
今回の報道に限らず、食品やサプリメントの汚染はクリーンなアスリートにとって非常に深刻な問題となっています 。
本機構では、2021 年の東京及び 2022 年の北京でのオリンピック・パラリンピック競技大会に出場する日本代表選手を対象として、食事やサプリメント摂取を記録するためのアプリ「アスリート・プロテクション(現在停止中) 」の開発や動画配信による情報提供等を展開してまいりました。
このたび、本年開催されるパリでの競技大会を控え、改めましてアスリートが注意すべき内容を下記の通り整理いたしました。
加盟団体の皆様におかれましては、国際総合大会等に参加する選手及びアントラージュの皆様にご周知いただきますよう、よろしくお願いします。
1.飲食についての注意喚起
✓ 飲食をした際には摂取した内容を記録(写真、食事日記、レシート等)に残す。
✓ 大会期間中に選手村以外で飲食をする場合は複数人で行き、できるだけ同じものを摂取する。
✓ 飲料を摂取する場合は、開封済みやふたの無いものは避け、未開封のものを選ぶ。
2.薬、サプリメントについての注意喚起
✓ 市販薬、処方薬に拘わらず、薬を服用する場合には、必ず専門家に相談する。
✓ 処方薬について、必要な場合は TUE 申請し、付与された TUE の有効期間にも注意する。
✓ TUE の付与の有無に関わらず、服用している薬については、処方箋、包装、ロット番号等を記録又は保管するとともに、もし残りがある場合は薬自体も一部保管しておく。
✓ サプリメントを摂取している場合は、購入したレシート、包装、ロット番号等を記録又は保管するとともに、可能であれば容器とともに、製品自体の一部を保管しておく。
また、合わせてアスリートに向けた動画も作成しましたのでご活用ください。
5月16日
上記それぞれの内容を、1本にまとめた動画も新たに用意いたしました。こちらも合わせてご活用ください。
スマホ(縦長画面)版
PC(横長画面)版