親子、家族、地域、食事、ペットなど日常のコミュニケーションにまつわるテーマによるトピア
⇒トピア認定クエスト(RANK:★★★)
※Cトピアの3つの棚につき、それぞれひとつ以上のクエストを達成した者にのみ挑戦資格が与えられる上級クエスト
親子、兄弟、親戚との家族関係は、父子家庭や母子家庭、老夫婦、同性婚家族、シングルズなど多様化した。そこに介護や保育、家族解体などの問題が孕まれている。 家族が住む町は、無機質な新興住宅地もあれば、人情味溢れる下町もある。シャッターの下りた商店街、ゴミでいっぱいの空地や川、放射能で汚染されたゴーストタウンといった荒廃した風景も見られる。そこに暮らす者たち同士の、記憶と現在のあいだから日本の姿が浮かび上がってくるだろう。等身大の生活者のマンガや小説に揺さぶられ、社会と家族を考えてみたい。
素材を集め、下ごしらえを行い、焼く、煮る、蒸す、炒めるといった調理をし、皿を選び、盛りつける。料理は情報編集のプロセスであり、もてなし・しつらい・ふるまいのホスピタリティの粋でもある。 マンガは料理をつくるもの、食べるものの一挙手一投足、口に入れた瞬間の表情と感情、調理場から立ち上る湯気や皿に盛られた料理の質感までを、コマの中の絵と文字を組み合わせることで瞬時に伝えることができる。 家庭料理や食べ歩き、酒とつまみといった身近な話題から、その奥にある技術、文化、歴史、コミュニケーションにまで、マンガ・新書・文庫を一気通貫して知を深めていく書棚。
人が二足歩行を始め、言語をもち、集団生活を始め、狩猟、農耕を営む。その過程には傍らにいつも動物がいた。動物を人との関係を軸にして見ると、生物として、野生として、ペットとして、擬人化として、といった4つの切り口が考えられる。生物ピラミッドのなかで管理する対象としてみた動物および環境への問題提起、人間が奪い失った自然や野生への畏怖と憧憬、共生する生命への感情移入、現代人が秘かに切望する理解者と代弁者としての存在。想像を武器にするマンガは、もの言わぬ他者である動物を相手にさらに想像の幅を広げていく。人間を投射した写し絵としてみた動物は、哲学や社会学の対象にすらなる。