TBLT(Task-Based Language Teaching)のこれまでとこれから
-TBLT実践の際に心に留めておきたいこと-
2022年3月13日(日) 14:00-16:00
開催日時・申込み方法
2022年 3月 13日(日)
14:00 - 16:00 [UTC+9]
Zoom利用(13:45から入室可)
定員 250名(先着順、要申込み)
参加申込みフォーム
ICUの学生・教職員はこちら [定員100名]
https://tblt.page.link/0313-ICU
一般の方(上記以外)はこちら [定員150名]
https://tblt.page.link/0313-public
(満員のため申し込みを締切りました 2022/2/15)
概 要
本講演では、TBLTの理論と実践のこれまでの流れを振り返り、これからのTBLT実践の際に心に留めておくことを参加者の皆さんと考えたいと思います。TBLTは英国で生まれたCLT(Communicative Language Teaching)の後継モデルであると考える研究者、教育実践者は少なくありません。しかし、日本の第二言語教育(主に日本語教育と英語教育)においてCLTがきちんと議論されず、SLA研究の潮流に乗り注目された経緯があります。本講演ではまず英国で始まったCLTとはどのようなムーブメントだったのかについて振り返ります。
TBLTは先に述べたように、SLA研究の発展とともに注目を集めましたが、教育学からの知見が見過ごされることが多いようです。しかし教育実践に携わるのであれば、教育学がTBLTに与える知見を知ることで、それぞれの実践を深めるきっかけになります。本講演では、教育学がTBLTに与える知見について整理します。それらの知見は、それぞれの言語教育実践を深める際のヒントを与えてくれるはずです。
講 師
百濟 正和 氏 / Prof. Masakazu Kudara
関西国際大学 国際コミュニケーション学部 教授
プロフィール
ロンドン大学教育学研究所(Institute of Education, University of London)修士課程修了後の2000 年に日本語講師(Language Instructor)としてカーディフ大学(日本研究センター)に着任。
カーディフ大学現代語学部日本学科・准教授(Senior Lecturer)、兼日本学科長(The Director of Japanese Studies Programme)を経て現在に至る。
専門は、応用言語学、第二言語教育学、特にタスク中心の言語教育実践とその実践研究。
主な著書・論文
畑佐一味、畑佐由紀子、百濟正和、清水崇文 編 (2012)『第二言語習得研究と言語教育』くろしお出版
「TBLT の日本語教育への応用と実践:タスク統合型の言語教育デザインに向けて」『第二言語としての日本語の習得研究』(16), 74-90, 2013
「ポストメソッド時代の言語教育デザイン」(西口光一氏との共著)『コミュニケーションとは何か』佐藤慎司 編、2019年、くろしお出版、pp.29-54 など