仲間と共に探究に取り組み様々な視点を学びます
アイデアをみんなで出し合います
対象 本校66期生 2年 157名
毎週 火曜日 6・7限 50分 × 2
教員 8名
年間計画
身近なところから世界で起きている諸問題に向かい、地域や世界の文化の違いや人としての在り方について批判的に考えることで、課題を発見し、平和の文化を築くために、以下の資質・能力を育成する。
1.グローバル探究Ⅰの学習をベースにして、多教科連携の横断的な学習や外部講師による講演から、よりよく課題を発見し、解決していくための知識・技能を身に付ける。
2.ユネスコ国際教育の理念に基づき、人間の尊厳・平等を尊重し、ESDにまつわるテーマについて探究して持続可能な社会を実現するための態度を育てる。
3.世界の諸問題に主体的に取り組み、その理解と解決に向けて仮説を立てたり、調査して得た情報を基に分析したりする力を身に付けるとともに、論理的にまとめ・表現する力を身に付ける。
1.グローバル探究Ⅰで学習したことを活かし、よりよく課題を発見し、解決していくための知識・技能を身に付けることができた。
2.ユネスコ国際教育や、ESDの理念を理解し、人間の尊厳や平等を尊重し、持続可能な社会の実現に向けて考えることができる。
3.世界の諸問題に主体的に取り組み、探究的なプロセスを通じて、他者に自分の考えを伝えることができる。
4月12日(火)
「学びみらいPASS」とは、社会で求められる「新しい学力」(「教科学力」「リテラシー」「コンピテンシー」に加え、学力育成の下支えとなる「興味・関心」「学習生活パターン」までを含め「新しい学力」と定義)を測定し、生徒の特長・特性を多面的に捉えた進路・進学指導を実現するアセスメントテストです。そのうち、社会で求められる「汎用的な能力(ジェネリックスキル)」を測定する「PROG-Hテスト」を、本稿では一昨年度より受験しており、66期2年生は今回が2回目の受験となります。このテストは、現実的な場面を想定して作成されており、知識の有無を問うものや、自己診断的なものが多かった従来のテストとは異なり、「知識を活用して問題を解決する力(リテラシー)」と「人と自分にベストな関係をもたらそうとする力(コンピテンシー)」を測定するものです。
このテストの結果を今後の学校生活にどのように活かすかについて、生徒対象の説明会を後日開催予定です。
4月19日(火)
担当教員紹介、本年度のグローバル探究Ⅱの進め方について確認した後、生徒それぞれの興味・関心・問題意識について整理しました。それをペアやグループで共有していくなかで、どのように授業における探究活動へと昇華していくのかについて考えました。
教室では、昨年度の探究Ⅰの授業で学んだ情報の収集方法を、各自が設定した探究テーマに沿って活用してみました。CINIIやGoogle Scholarなどで論文を検索したり、電子ジャーナル等を活用して実際の論文をインターネット上で読んだり、それらを参考文献リストに加えていく作業をしました。これらの練習が今後の探究活動に結びつくはずです。
4月26日 (火)
「知の理論」(TOK, Theory Of Knowledge)の理論を使って、ものごとを批判的にみて思考する講義を聴き、いくつか実践も行いました。「知の理論(TOK)」とは、国際バカロレア(IB)でも取り扱われている「考え方」を問う哲学のような科目であり、わたしたちが持っている知識を、「知る」また「知っている」とはどういうことなのかなどについて学習することで、批判的思考を培うことを目的としています。本来であれば3時間は必要な授業を、1時間に凝縮して行ったので、慌ただしかったかもしれませんが、熱心に聞き入っていました。
研究・探究活動において、先行研究は欠かせませんし、インプットが少ないとなかなかアウトプットもできません。研究のための「材料集め」として、いわゆる「通読」をしない読書の読み方について学び、実践してみました。昨年度の「アカデミック・リーディング」とも似ていますが、探究Ⅰを経た現時点で、さらに実践的に「知識・情報を獲得するための読書」の方法を体感したことでしょう。
5月10日(火)
「そもそもフィールドワークって?」「グループごとにフィールドワークを行うことのメリットは?」など、フィールドワークについての概要を教員から簡潔に説明した後、各グループごとに興味・関心の整理、フィールドワークのテーマ・調査対象の設定・調査対象に対する事前調査を行いました。興味・関心が近い生徒同士であっても、フィールドワークにおいて調査したい細目は少しづつ異なります。1つのグループとして、最終的な調査項目の調整に時間をかけて、お互いに意見を出し合いながら取り組んでいました。
京都教育大学の上田安希子先生によるウクライナの現状についての講演会を実施しました。上田先生のもとで(コロナ禍のため日本に入国できないためオンラインで)日本語を学ぶウクライナ在住のおふたりの留学生にも現地から参加してもらい、生徒からの質問にも、詳細に回答してもらうことができました。ウクライナに関するクイズでも大変盛り上がりました。
この度のロシアにウクライナ侵攻はけっして今に始まったことではなく、戦争状態は2014年からずっと続いていることという現実や、ウクライナ情勢には複雑で長い歴史があること、ウクライナ国内でも地域や世代によって価値観や考え方がまるで異なることなど、まさにウクライナの「今」を知ることができました。ウクライナに住む若者の「生の声」を聴く貴重な機会となったようです。
6月7日(火)
各グループで綿密な計画を立て、訪問先にアポイントメントをとり、ようやくフィールドワークが実現しました。現地で取材・見学したグループ、オンラインで取材をしたグループなど多岐にわたります。主な調査先は、東映太秦映画村、MARUZEN&ジュンク堂梅田店、紀伊國屋書店梅田本店、国立民族学博物館、大阪府立中之島図書館、アストロスケール、ギャラリー+カフェミュゲ、つぐの庭、茜建築設計事務所、フェアトレードショップTeebom、株式会社天地人、株式会社平泉洋行、株式会社KUBOTA、大阪大学総合学術博物館、株式会社BugMo、神戸女子大学健康福祉学部健康スポーツ栄養学科、池田鉢塚店業務スーパー、走井給食センター、池田福祉総合センター、川西イトマンスイミングスクール、市立池田病院、時光舎、神宮茶処あじゃり、市立箕面病院、大阪成蹊短期大学幼児教育学科、株式会社TCE、大阪地方裁判所、手塚治虫ミュージアム、兵庫県立美術館などです。
6月14日(火)
次回の探究の授業では、フィールドワークでの調査結果をプレゼンテーションします。今回は、調査結果をGoogleスライドにまとめる作業をしました。
6月21日(火)
各班10分間のプレゼンテーションを実施しました。質疑応答も活発に行われました。最後にふりかえりシートにまとめます。