◆午前 ポスターセッション後半1
※(数字)はパネル番号
OTC医薬品とオーバードーズ
近年、若年層を中心に医薬品等の用法・容量を守らずに過剰摂取する「オーバードーズ」が社会問題となっている。それに伴い、厚生労働省は乱用の恐れのあるせき止め薬や風邪薬の販売規制を強化したが、依然として患者数は増加している。そこで、本研究はオーバードーズに関する先行研究・データを用いてOTC医薬品に注目し、現在導入されているオーバードーズの改善策以外にどのような改善策があるか考察した。
循環型農法アクアポニックスを利用した社会問題の解決とビジネスモデルの構築について
本校では、海水魚の養殖と植物栽培を組み合わせた「アクアポニックス」を研究し、工業高校生が工業技術を駆使して“食べものづくり”に挑戦し、SDGs達成に向けて新たな分野へチャレンジしている。工業化学科では実習で培った技術を活かして水質管理を行い、環境にやさしい循環型農法を実現。5つの専門科が協力し、岡山理科大学や地域産業界の力も借りながら、本校ブランド商品の生産と販売を目指している。
瀬戸内海の海洋ごみをリサイクル〜リサイクルと経済の輪が生み出す新たな海洋ごみ削減プロジェクト!!〜
瀬戸内海の海岸に漂着した海洋プラスチック等を回収・再利用し、リサイクル商品として倉敷市児島で作られているジーンズのボタンに変えて販売する。地域の町おこしに貢献し、さらに製品化で生まれた利益を海洋ごみ回収などの政策に繋げるといったサイクルの考案を目指している。本校卒業生との共同プロジェクトとして、瀬戸内海の海岸に流れ着く海洋ゴミを対象とした循環型リサイクルを企業の方々に提案することを目指している。
実名報道の是非
日本では、社会的関心が高い事件や重大な刑事事件が起こると容疑者が実名報道される可能性が高く、これにより判決前にもかかわらず人権侵害が発生することがある。一方、報道機関には表現の自由や報道の自由、私たちには知る権利があり、ここに権利衝突が発生している。そこで私たちは弁護士の方へのインタビューをもとに、加害者・被害者・視聴者のそれぞれの視点で実名報道の是非を考察した。
天然樹脂を利用したモデルロケットのコーティング技術の開発
私たちは、今年度、「Girls Rocketry Challenge」というプログラムに参加し、リバネス社や日本モデルロケット協会、千葉工業大学から指導を受けながら、競技用モデルロケットの開発に取り組んだ。特に、耐水性、耐熱性、強度の増加を目的にしたロケット表面のコーティングに、これまで用いられてきた人工樹脂ではなく、天然樹脂である柿渋を用いる方法を開発し、雨中で行われた全国大会で好成績を収めた。