◆午前 ポスターセッション後半2
※(数字)はパネル番号
小さな村からの贈り物
ヒメノモチ。岡山県で一番人口が少ない自治体、新庄村で作られるおもちである。なかでも私たちは完全無農薬で栽培したもち米で作られるヒメノモチに目を向け、東商デパートで販売することにした。この活動の中で、完全無農薬栽培の難しさ、困難を経た生産者の思いを知り、東商デパートを通して地域の人々に知ってもらうとともに、地産地消に貢献したいと考え、取り組んだ。
選挙報道を通して問うメディアの役割~民主主義のための情報発信とは~
都知事選をきっかけに始まった探究で、今年度は参院選を素材に選挙報道の変化を検証した。各新聞社の報道を吟味し、神戸新聞社への取材も行った。その結果、誤情報への対応強化を確認できた。民主主義を支えるには、マスメディアの協働と透明性が不可欠であり、受信者である市民には、「ネガティブ・ケイパビリティ」が求められていると提案する。発表者自身もメディア情報リテラシーの授業を考案中である。
路線バスの実態
私たちは2年次総合的な探究の時間で経済分野の課題研究を行っている。近年の路線バスの収益が人口減少で厳しい現状にあることを知り、その実態を深く理解したいと考えた。「路線バスを黒字で経営するにはどのようなことをすればよいのか」を目的として下津井電鉄にインタビューを行い、そこから得られた情報を分析し、考察した結果を発表したい。
制服と持続可能な社会
私たちは「制服と持続可能な社会」をテーマに、環境・多様性・ウェルビーイングの視点から制服のあり方を調べた。再生素材の利用や選択制の導入は、SDGs の実現だけでなく、生徒一人ひとりが自分らしく快適に過ごせる環境づくりにもつながる。制服は社会課題を映す鏡であり、リサイクルや修理などの行動を通して、持続可能で幸せな未来を目指せると考えた。
伝統の『倉敷いぐさ』を未来につなげるプロジェクト
本校がある倉敷西阿知地区は、元々畳表やござなどのい草製品で有名であった。近年は需要が減り、ほとんど生産されていない。このままでは失われてしまうかもしれない伝統産業をなんとかしたいと、手動の織機の製作を依頼されたことから今回のプロジェクトが始まった。ただ一点ものとして作るのではなく、図面化し製作工程もマニュアル化することで、誰にでも使える織機を、量産化できるように開発し、後世につなげたいと考える。