自分の可能性を見つける2日間!
令和7年3月15日(土)・16日(日)に岡山県教育委員会と岡山大学の協働事業「おかやま夢育イニシアチブ」の第6回ワークショップを岡山大学共育共創コモンズで開催し、12校18名の生徒が参加しました。
今回は、「自分発掘ワークショップ~自分自身の可能性を探る~」をテーマとして、1日目は高校生と大学生が1対1での交流を通じて、「ありたい自分」を探り、2日目は株式会社サンマルクカフェの鎌田滋之代表取締役社長からのインプットトークを踏まえながら、各グループに分かれ、岡山大学DS(データ・サイエンス)部のファシリテートのもと、仮想データを分析しながらカフェ経営について考え、より良くしていくためのアイデアや、カフェの強みを活かした事業提案について、議論しまとめていきました。最後に、各グループでまとめたアイデアを、参加者に向けて発表しました。
インプットトーク~株式会社サンマルクカフェ鎌田社長からの学び
2日目のスタートは、特別ゲストとして、株式会社サンマルクカフェ 鎌田滋之 代表取締役社長が登壇!高校生、大学生、社会人と、それぞれの段階で夢を実現し、留学、飲食業界でのマーケティング、企業再生に取り組んできたことを、お話いただきました。「I DREAM / I PLAN / I CAN」の精神で、その時々で、自分のできること、やりたいこと、夢を追い求め、現在はベーカリーカフェの強みを活かした経営に取り組まれていることを教えていただきました。
データ分析×事業提案!白熱のグループワーク
ワークショップでは、岡山大学DS(データ・サイエンス)部のサポートのもと、性別、年代、購入時間、購入商品、立地などが示された仮想データセットの分析に挑戦しました。生成AIを駆使したり、グラフやピボットテーブルにまとめたりして、カフェの強みと乗り越えるべき課題を明らかにしていきました。購入の多い商品、時間帯、年代などのデータから、「新しい季節商品を出してみては」「売上の少ない時間帯にお客様を引きつける商品はないか」など、様々なアイデアを出し、それを再度データをもとに分析するといった試行錯誤を繰り返しながら、各グループのディスカッションは白熱していきました。
発表の達成感!
最後の事業提案発表では、どのグループも、データをグラフなどにまとめた上で、根拠に基づいた提案を行っていました。季節商品のセット割りによる新規顧客の獲得、ランチセットによる顧客満足度UP、せわしい通勤時間帯に心あたたまるメッセージカードのプレゼントなど、同じデータを扱っているにもかかわらず、顧客目線、経営者目線を踏まえたバラエティに富んだ提案に、活発な質疑応答が交わされ、各提案内容がブラッシュアップされていきました。
参加した高校生からは、「夢や目標をもって行動することが大切だなと思いました。鎌田社長が期限を決めて取り組むとおっしゃっていたのが印象に残っています。自分も実際にやってみます!」「なかなかこんなに時間をとってデータを読み取ったり、データから多くのグラフを作ってそれらを組み合わせて読み解く機会はないので、貴重な体験だった。大学生と一緒に意見を出し合えて楽しかった。」「発表をするのは緊張したけれど、終わったあとは達成感もあった。プレゼンに質問を貰うのも自分たちの発表に興味を持ってもらえているようで嬉しかった。学校でも発表をする機会はあるので、そのときに生かしたい。」と、充実感あふれる感想が寄せられました。
今回も、高校生たちにとって、学校の枠を越えた多くの「出会い」や「気付き」、「学び」にあふれた一日となりました。それぞれの「学び」を各校に持ち帰り、その学びの輪がさらに広がっていくことを期待しています。