津山市内の県立高校による四校連携講座「地域創生学」が7月31日~8月6日の5日間にわたって開講されました。
この講座は、県立高校4校の生徒が、地域について学び、地域の抱える課題の解決に向けて行動するための様々な力を育てることを目的とした学校設定教科です。
今年度は「地域の未来をデザインする」をテーマとし、「産業」「観光」「医療・福祉」「教育・人材育成」の4分野8グループに分かれた生徒が、地域に関する講演やフィールドワーク等で得た情報や学んだことをもとに、地域に関する課題を設定し、課題の解決策を提言としてまとめました。
提言作成の場面では、受講生は協働してデータの収集やスライドの作成を行うなど、1人1台端末やクラウドを効果的に活用し、資料を作成していました。
8月6日(火)、最終日の成果発表会では、津山地域の企業説明会に参加する高校生を増やすための取組(産業分野)、SNSの活用による津山の知名度の向上策(観光分野)、公民館を活用した地域の子どもたちが体験型の学習をする機会の設定(教育・人材育成)、高齢者が地域の子どもたちと交流するイベントの実施(医療・福祉)などの提言が発表されました。どの提言においても、統計資料や先行事例等を示すなど、根拠を基に筋道を立てて提案していることが印象的でした。
また、「高校生として自分たちにできることは何か。」という視点が提言の中に盛り込まれており、今後、受講生の皆さん一人一人が地域づくりの担い手となり、活躍してくれることを楽しみにしています。
受講した生徒の感想の一部を紹介します。
-私は、産業をテーマに取り組みましたが、最初は課題もはっきりせず、何をしたらいいかわからなかったのですが、5日間の活動を通じて、課題が明確になっていきました。
大変でしたが、他の学校の人と交流ができて、自分とは違う考えの人とも話ができて、貴重な機会になりました。-
この講座の実施にご協力をいただきました講師の先生方、地域の皆様方、ありがとうございました。