11月16日(土)に東商デパートが開催されました。県立岡山東商業高校が主催する「東商デパート」は、今年で31回を迎える歴史ある取組です。今年は、企業35社の協力を得て、当日は約7,500名の来場者で賑わいました。
今年度代表取締役社長を務めた、光藤さんにスポットをあて、いろいろな話を聞かせていただきました。
Q.代表取締役社長になった経緯を教えてください。
オープニングのテープカットをする先輩方の姿に憧れたのが最初のきっかけです。1、2年生の時には店長を務め、どのような商品を仕入れて販売するのか、どのように陳列すのるか、どのようなPOPを作成するのかなど、クラスメイトと協力しながら取り組んできました。3年生になり、大好きな東商デパートをもっと良いものにしたい、そしてもっと全体の運営に関わりたいという思いから代表取締役社長に立候補しました。
(左)東商デパートオープン! テープカットの様子。
Q.代表取締役社長は、どのようなことをするのですか?
協力業者やイベント内容、店舗配置などの決定、店長会などの係り会の運営など、東商デパート全体の運営をします。取締役は、社長・副社長・営業部長・管理部長・サービス部長・販売促進部長・広報部長・書記の8名で構成されていて、実行委員31名と相談しながら準備を進めました。
Q.苦労したことは何ですか。
今年度、新たな企画として、売上増加を狙ったスタンプラリーや、防災意識を高めるための展示やスポーツチームとコラボした防災バックの販売をしました。新しい企画を実現するための準備や関係の方々への協力依頼などが大変でしたが、アドバイスをいただきながら、進めることができました。
スタンプラリーを集計すると、当日は、複数店舗で購入してくださったお客様が多く、6店舗以上が約230名、3店舗以上が約340名という結果でした。売上金額は昨年度より20%増加しており、取扱う商品や店舗数が違うため単純比較はできませんが、スタンプラリーの効果は得られたのではないかと思っています。
また、防災バッグは、マスメディアにも取り上げられ、大きな宣伝効果に繋がりました。この機会に、防災意識が高まってほしいと願っています。
Q.当日はどうでしたか。
社長としての挨拶はとても緊張しましたが、テープカットの時には、今までの思いが溢れ、涙が出そうになりました。各店舗を見回ってみると、接客をする店舗スタッフ(生徒)もお客様も笑顔で本当に嬉しい気持ちになりました。
(左)多くの来場者で賑わう会場の岡山ドーム。笑顔で接客する店舗スタッフの元気な声が売り場に響く。
Q.振り返ってみて
4月から、校内での準備はもちろん、校外でも、地域イベントの参加やテレビ出演などで、東商デパートをアピールしてきました。大変なこともたくさんありましたが、振り返ってみると一瞬の出来事のように感じています。販売当日を終え、株主総会が残っているので、最後までやり切りたいと思います。
Q.後輩へのアドバイス
あっという間に時間が経ってしまうので、「早くから動くこと」「情報共有を大切にすること」を後輩にアドバイスしたいです。そして、40回、50回と続く東商デパートにしていってほしいと願っています。
Q.この経験を今後にどう生かしていきたいか。
卒業後は、大学に進学します。仲間や協力企業の方など、多くの人からの協力があったからこそ、代表取締役社長を務めることができました。将来は、地元で起業し、地域活性化に努めたいと考えています。この活動を通して身につけた行動力等を生かし、何事にも前向きに挑戦していきたいと思います。また、今後も人との繋がりを大切にしていきたいと思います。
【取材日誌】
多くの課題に直面しながらも、仲間と協働しながら、東商デパートをやり遂げた、社長の光藤さんはじめ岡山東商業高校の皆さん。さらに学びを深め、将来は地域で活躍してくれることを期待しています。
☆岡山東商業高校ホームページ
https://www.higasho.okayama-c.ed.jp/