1月8日(水)、様々な分野で活躍した高校生が教育長を表敬訪問しました。
第78回全日本学生音楽コンクール全国大会(声楽部門 高校の部)で第3位に入賞した岡山城東高校の髙松正風(たかまつ まさかぜ)さんは、ヴァイオリン、ピアノ、サックスを演奏し、口笛音楽の世界大会でも第2位に入るなど、幼い頃から様々な音楽に触れてきましたが、本格的に声楽を始めたのは高校2年生からとのこと。
「城東高校に入学してから、1年生、2年生と、なかなか自分の表現したい音楽ができずに悩んだ時期もありました。先生に歌声を褒めてもらったことをきっかけに、そこから声楽家を目指そうと思いました」
3年生になって、様々なコンクールで優勝や入賞を重ねましたが、全日本学生音楽コンクール全国大会の直前の、別の大会では、プレッシャーから思うような結果が残せず、悔しい思いも経験しました。
「全国大会も、ダメかなと思った瞬間もあったけれど、これが高校生最後のコンクールなので、悔しい思いのままで終わりたくないと思って頑張りました。当日は、これまでで一番気持ち良く歌うことができました。第3位は嬉しかったけれど、もし優勝していたら、甲子園の開会式で国歌独唱ができたので、少し悔しかったです。次のステージでもさらに成長していきたいです」
指導にあたった森野先生は、「バリトンは声のコントロールが難しいが、3年生になって声が安定するようになった。この1年間で本当によく成長した」と目を細めていました。
教育長との懇談の際、アカペラで「荒城の月」を披露してくれた髙松さん。伸びやかで豊かな歌声に、その場にいた全員が魅了されました。
第13回イオンエコワングランプリで内閣総理大臣賞を受賞した、岡山南高校の守安一期(もりやす いちご)さんと山上瑞葉(やまがみ みずは)さん。岡山南高校では、二酸化炭素の吸収力が一般的な植物の10数倍であり、栄養価も高いモリンガを、県内の耕作放棄地で栽培し、土地の有効活用とカーボンニュートラルを同時にかなえる「モリンガ環境プロジェクト」に3年前から取り組んでいます。
「環境問題の解決や健康向上につながる取組なので、持続可能なプロジェクトにしていきたい」
そのためには、補助金や寄付金による運営ではなく、プロジェクトそのものから収益を生む仕組みづくりを実現していく必要がありました。今回の発表では、その解決策として、モリンガの粉末を加工したキャンディを開発、販売し、収益化につなげる取組が高く評価されました。
「最終選考では、発表順がトップバッターでとても緊張しました。7分間の発表のあと、審査員から8分間の質疑があり、大変でしたが、何とかやりきることができました。全国の他校の発表を聞いていると、分野も様々で、どれも本当にレベルが高いと感じました。その中で、まさか自分たちが内閣総理大臣賞をいただけるとは思っていなかったので、驚いたし、評価されたことはとても嬉しかったです。」
副賞の活動支援金は、プロジェクトをさらに発展させていくために有効活用したいとのこと。
「プロジェクトは今後、後輩たちに引き継いでいきます。キャンディは今はまだ限られた店舗にしか置いてもらっていないので、将来は全国展開が目標です」と、二人は力強く語ってくれました
また、守安さんと山上さんから、中村教育長をはじめ、表敬訪問の参加者全員にモリンガキャンディがプレゼントされました。
第62回技能五輪全国大会(造園の部)で敢闘賞を受賞した興陽高校の森風花(もり ふうか)さんは、庭師になりたいという夢の実現のため、県内で唯一、造園を学ぶことができる興陽高校に進学しました。今回の技能五輪全国大会は、23歳以下の青年技能者が技能レベル日本一を競う大会で、造園部門では、2日間のべ10時間にわたり、提示された図面に従って作庭を行います。
「練習のときと、石の大きさが異なり、少し手間取ったけれど、何とか想定していた時間どおりに石積ができて良かったです」
興陽高校は、令和5年に「岡山県造園緑地組合連合会」、「日本造園組合連合会(岡山県支部)」との間で「連携・協定に関する包括協定書」を交わしており、造園業界の振興と若手人材の育成を進めています。森さんも、実際に庭師として活躍されている方々からレベルの高い技術指導を受けています。
「造園は、人によって感性が違うので、色々な方から指導をいただくことで、自分の視野を広げることができ、とてもありがたかったです。皆さんのそれぞれの良いところをもらい、自分なりのスタイルができたと思います」
年齢が自分より上の技能者に交じり、高校生ながら敢闘賞を受賞した森さんですが、今回の結果に満足しているだけではないとのこと。
「敢闘賞をいただけたことはもちろん嬉しかったですが、国際大会を目指すレベルの高い人たちの技術に触れ、悔しいという気持ちも残りました。この嬉しさと悔しさをバネに、今後、造園の仕事に携わっていきたいです。自分の作った庭を見て、たくさんの人に喜んでもらえたら、嬉しいです」
笑顔で夢を語ってくれた森さん。今後は、庭師として活躍するために、修行を積んでいくとのことです。
中村教育長からは、「皆さんのように無限の可能性をもった人たちがこれからの未来を担ってくれるということを、本当に誇らしく思います。さらに飛躍し、それぞれの夢をかなえてください」とお祝いと激励の言葉がかけられました。
また、生徒たちは、普段は触れる機会のない、自分と全く異なる分野に打ち込んでいる互いの話に、終始、興味深い様子で耳を傾けていました。
無限の可能性をもった岡山県の高校生たちの、多岐にわたる分野での活躍に、今後も期待しています。