9月27日(土)、第1回Well-beingセミナーと生徒「夢育」推進委員会(PSC)の第2回委員会を開催しました。
まず、午前のWell-beingセミナーでは、岡山大学副学長での横井篤文先生を講師にお招きし、「競争から共創へ~地球社会のための地球人の人材育成へ」と題して御講演いただきました。
ユネスコチェアホルダーや地球憲章国際審議会委員など国際的な要職を務めておられる横井先生は、SDGsの17のゴールが生まれた歴史や背景、込められた願いについて、まさに現場に立ち会って来られた御経験をもとにお話しいただきました。
「『今あるもの』と『ありたい姿』をどうつないでいくか、そこに至るためのコンパスがSDGsである」、「一人ひとりの夢を社会化していくことがまさに世界のWell-beingにつながっていく」など、これからの未来の担い手である高校生たちに、熱く語り掛けてくださいました。
続いて、2023年、2024年に、One Young Worldグローバルサミットに岡山県の高校生を代表して参加したアンバサダーの若松茉弥さんと小方ひよりさんによるトークセッションを行いました。
「グローバルサミットに参加した、と言うと、もともと英語が得意だったり、グローバルなことに興味があったりしたのではないかと思われるかもしれないけれど、最初からそうだったわけではない。『興味』というのは、興味がないことでも実際に飛び込んでみて、自分の視野を広げることで生まれるものなのではないと思う。思い切って踏み出してみることが大事」と、自分たちの経験から、後輩たちの背中を押す、力強いエールを送ってくれました。
午後の委員会では、それぞれの担当に分かれ、令和7年12月25日開催の「高校生『夢育』PBLフォーラム」、そして令和8年3月7日開催の「Well-beingサミット」の具体的なプログラムの検討や、広報用ポスターの原案作成などについて話し合いました。PSCのメンバーは、前回から3か月のブランクを感じさせないほど、それぞれの分担について、熱心に、そして何よりも楽しそうに協議を進めていました。
セミナーでの学びも糧に、今年もまた、学校の枠を越えた、素晴らしいチームが生まれています。今後もPSCの活動にご期待ください。
【参加生徒の感想】
〇SDGsという言葉はずっと知っていたのに、根本的な課題や歴史、現状などを理解できていなかったことに気付けた。「自己成長×社会貢献」ということを意識してこれから行動していきたい。
〇話を聞いている時にすごく共感、納得する部分がたくさんあり、現状の課題に私たち若者が向き合っていかなければならないのだという意識がもてた。
〇SDGsが日本や岡山にルーツのあるものなのだと知り、自分にできることはなにかと考えた。課題を知り、解決策を探るには、なぜその課題が生まれたのか、表面化したのか、という視点を持つことで、今まで以上に課題解決に取り組むことができるのではないかと思う。
〇私が住んでいる岡山県がSDGs、ESDに大きく関係していることは全く知らず驚いた。自宅で、このような話題に興味のある妹に教えてあげた。このように、せっかく関連ある都市に偶然ながら住むことができていることを縁として、周りの人に伝えてみたいと思った。
〇自分たちと同じ年代の人が、自ら海外に飛び立って自分から視野を広げているのを聞いてとてもすごいなと思った。自分もPSCに参加したように、これからも色々なことに参加していこうと思った。
〇2人とも、とても生き生きとお話されていて、私もOYWアンバサダーになりたいと思った。とてもかっこよく見えた。
〇在日外国人の方が孤立を感じているそんな中でできることはないか考え、自分たちで活動をしようとしている姿に魅了された。若松先輩の、「興味とは、興味がなかったことをしてみてから興味というものが生まれる」という言葉が印象に残っている。この言葉は、来年受験生で、進路について悩んでいる今の私にすごく刺さった。本当に行動してみないとわからない、と気付かされた。