屋久島プログラム

屋久島プログラムとは

令和5年度より指定を受けたSSHの取組の一環として行われた、日の課外研修プログラムです。令和5年度11/30〜12/3にかけて行われ、屋久島でのトレッキングや研究施設の見学など、自然豊かな南九州の自然に触れながら研修をしてきました。

研修行程紹介

1日目

水俣病総合研究センター

初日、我々が訪れたのは札幌からはるか南、熊本県の水俣病総合研究センターです。

ここでは、基本的な「水俣病」についての講座や、水俣病に関連して行われている研究についての講義など、2時間ほどお話を伺いました。

 ‐ 国立水俣病総合研究センターのHPはこちらから

←講義中に見せてもらった、海洋微生物の写真。

綺麗だと見とれていると、なんと実際に顕微鏡で見せていただけることに。→

実際に見てみるとスライドで見るよりとても綺麗で、自然の神秘を感じました。

2日目

鹿児島のホテルで一泊後、バスに揺られ到着したのは鹿児島本港。船に乗って向かった先は──。

種子島、到着!

言わずとしれたロケットの町(島の方が正しいかも)、種子島にやってきました。
おじゃり申せとは種子島の方言で、いらっしゃいませ という意味。

某桃鉄で種子島から月に飛び、探査機に乗って月面都市で優雅に買い物をしていた私としてはほぼ10年越しに実際に訪れることができ感無量です。

種子島いわさきコスモリゾート

まずはここでJAXA職員の方からお話を伺いました。
過去に開発されたロケットの紹介や、今後の宇宙産業についてなど、興味深いお話を沢山聞いて来ました。

質問をする旭丘生徒。

JAXA種子島宇宙センター

先程の施設からそう遠くないところにあるJAXA種子島宇宙センターを訪れました。

宇宙科学技術館の前にあるロケットの模型はかなりの大きさで迫力満点です……!

バスツアーの前に宇宙科学技術館の見学をしてきました。

見学ツアー

見学ツアーでは、ロケットの打ち上げ場や、本物のH-IIロケットの7号機を見学させていただきました。

実際に生で見るととても大きくて、段違いの迫力がありました……

写真を見せていただきながら説明を聞きました。

奥の方に見えるのが発射場です。
この日は天気が悪くあまりよく見えませんでした。

先生も実際に触れて楽しんでいました。

また、種子島での研修については本ページ執筆者がレポートをまとめておりましたので、より詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。(PDF形式となっています。)

 ‐ JAXA種子島宇宙センターのHPはこちら

その後、港に戻り再び船に揺られ、遂に舞台は屋久島へと移っていきます。
この日のうちにトレッキング用品のレンタルを済ませ、明日はいよいよメインディッシュ、屋久島のトレッキングです!

と、その前に……。

旭丘の生徒と合同でこの研修に参加している開成中等教育学校4・5年生の方たちを交え、2日目の振り返りを行いました。

大勢の前で、一日の振り返りを発表する生徒たち。

聞いている生徒たちも皆視線を発表者に向け、真剣に聞いていました。

普段関わりのない他校の生徒と意見を交流し、より理解を深めることに繋がりました。

3日目

時刻は午前5時半。まだ太陽も眠りから覚めぬ時間、我々はバスに乗り込み荒川登山口へと向かいました。

屋久島トレッキング

6時半、漸く朝日が少しずつ差し込み始めたころ、往復10時間、22kmにも及ぶトレッキングは幕を開けました。
ガイドさんのお話を聞きながら大自然を堪能してきました。
恐らく文章を読んでいても詰まらないだろうと思うので、写真を眺めて雰囲気を感じ取っていただければと思います。

出発前にガオカ参加生徒全員で記念撮影!

←ガイドさんから説明を受けながら山道を進んでいきます。

ここにはむかし、小学校があったそうです。

屋久島は気候が涼しく、ここで育つ杉の成長はかなり遅い。その分じっくり成長し、大きな杉になりやすいのだそう。

第二次世界大戦時に島民がシェルターとして使っていた横穴の名残が未だに残されていました。

見渡す限り杉!迫力満点です。

8kmのトロッコ道を登り終え、トイレ休憩中。
ここから縄文杉の間にはトイレはないのでここで済ませておいて、残り3km,本格的な山道へ。

仁王杉の前で記念撮影→

←ウィルソン株で写真撮影。

この株、中から空を見上げてみるとなんと、右のような景色が見られるのです!→

天候などに左右さえ見えないときもあるので、見えたときは感動しました……!
(後続グループは上手く見ることができなかったそうです……)

ゆっくり時間をかけて成長するため、かなりの大きさまで成長すると皮が割れていきます。

この写真でも見て取れるようにかなり大きな割れが起きています。

↑杉の根が空に伸びている逆さ杉。
メドゥーサ杉とも呼ばれています。

写真では見づらいのですが、実はこの2本の杉、一本の枝を通じて繋がっているのです。

その姿から「夫婦杉」と呼ばれて親しまれています。

←そして更に歩みを進め、遂に縄文杉までたどり着くことができました!
グループで集まって記念撮影。なぜこのポーズで撮ったかは記憶が曖昧です……笑

↓そして下山途中、ウィルソン株で休憩中に全グループが合流できたので全員で写真撮影。
ポーズについてはこれもまた、あまり覚えていなくて申し訳ないです……。

ホテル到着後、夕食を食べ一段落したら2日目と同じように、開成の生徒も交えた振り返りが行われました。
疲れ切った中でも、タブレットを用いながら自分の考えを説明したり、全体の前で発表をしたりなど、積極的に取り組んでいました。

4日目

前日にかなり歩いたため、朝はゆったりめに起床。レンタル品を返したら、いよいよ研修も最終日です。

屋久島世界遺産センター

研修の最後を締めくくるのは屋久島世界遺産センター。自然保護官の方から屋久島についてのお話を聞きました。屋久島が国内に5件しか登録されていない世界自然遺産に選ばれた理由や、屋久島の抱える課題、またそれらの解決のための取り組みなどを学びました。

その後は施設を見学し、屋久島の自然について考える良いきっかけになりました。

 ‐ 屋久島世界遺産センターのHPはこちら

屋久島登山道にあるトイレは水洗式になっていないため、定期的に人の手で回収を行う必要があります。

その重さなんと1つ20kg。これを背負いながら階段を昇降してみましたが、中が液体でなおかつ重いためかなり持っていかれる……。

実際にはこれを2つ持って登山道を下っているそうです。大変だ……。

屋久島のフィールドマップをみながら説明を受けています。

全日程終了!

さて、終わりに。ここまでご覧下さりありがとうございました。
管理人がこの屋久島プログラムに参加していなかったため、代理で本ページの執筆を担当しましたが、屋久島での日々がまるで昨日のように思い出されて、また行きたくなってしまいました……笑

そして、繰り返しにはなりますが本研修内容は令和5年度11/30〜12/3にかけて行われたものです。
予定表を見る限り、令和6年度の屋久島プログラムはこの日程より一ヶ月早い時期に設定されており、時程・内容が変更されている可能性があります。
全く同じ体験ができることは保証できかねますが、少しでも屋久島プログラムに興味を持っていただければ嬉しいです。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。