令和4年(2022年)4月
福井県立大学 海洋生物資源学部に
水産増養殖が学べる「先端増養殖科学科」が開設されました!!
「先端増養殖科学科」は水産増養殖に関する現状と問題点を科学的に理解し、先端技術を実践的に活用する能力を身につけることで、「増養殖分野」でリーダーシップをもって活躍できる人材を育成します。
学科長あいさつ
新しい発想と感性で養殖を科学しよう
先端増養殖科学科長/水産学博士 富永 修(とみなが おさむ)
いまや養殖は世界の漁業生産量全体の50%を超えるようになり、大企業やベンチャー企業の活発な参入、さらにはSDGsへの取り組みなど水産増養殖を取り巻く環境が大きく様変わりしつつあります。現代の水産増養殖は、水産科学、ゲノム科学、環境科学、情報科学を基盤にした最先端の科学分野の一つです。水産増養殖を通して社会に貢献する研究をしてみたい、地域、国内のみならず海外で活躍したいという皆さん、先端増養殖科学科で学びませんか。
2024年2月26日 瀧澤准教授、末武教授の共同研究論文がFrontiers in Immunology誌に掲載され、プレスリリースを行いました。プレスリリース文はこちら
2024年2月19日 福井の水産研究シンポジウムで、末武教授が先端増養殖科学科を紹介し、渡慶次准教授がパネルディスカッションで座長をしました。
2023年12月16日 八杉准教授が港区立みなと科学館で自然科学研究機構との連携講座を行いました。
2023年12月9日 魚病・免疫分野、博士前期課程2年の矢倉卓磨さんが三重大学で開催された令和5年度日本水産学会中部支部大会で口頭発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。
2023年12月7日 海洋生物資源学部 先端増養殖科学科 瀧澤准教授の参画した共同研究の論文がScience Immunology誌に掲載されました
2023年11月15日 西辻准教授がNGS Expoで口頭発表を行い、ベストプレゼンテーション賞を受賞しました 。授賞式の様子はこちら。
2023年11月12日 水産ビジネス情報解析分野、学部4年生の竹下藍佑未さんが水産海洋学会研究発表大会で若手優秀講演賞を受賞しました 。授賞式の様子はこちら。
2023年4月27日 西辻准教授がニコニコ超会議2023にコメンテーター出演します。
福井県立大学 海洋生物資源学部の特徴
福井県立大学 副学長 横山 芳博
福井県立大学 海洋生物資源学部に新設する「先端増養殖科学科」について
福井県立大学 先端増養殖科学科長 富永 修
海洋生物資源臨海研究センターの水槽で飼育中のマサバ
「未来の水産増養殖」を創る新しい学科
養殖といえば、マグロやウナギなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、今では世界的な魚食ブームの中、大企業やベンチャー企業の活発な参入、さらには SDGsへの取り組みなど水産増養殖を取り巻く環境は大きく様変わりしつつあります。また、養殖は計画的な生産をおこなうため、生産、流通、販売、が密接につながり、地域経済を支えるための重要な役割を担っています。
いまや養殖は世界の漁業生産量全体の50%を超えるようになりました。その結果、養殖産業は国内だけでなく世界的視野にたったビジネスモデルを構築しなくてはなりません。水産増養殖を通して社会に貢献する研究をしてみたい、地域、国内のみならず海外で活躍したいという皆さん、先端増養殖科学科で学びませんか。
ふくいサーモンの測定風景
「先端増養殖科学科」の特長
増養殖の知識と技術を少人数で深く学ぶ ゲノム科学、環境科学、情報科学、マーケッティングなど幅広い分野の教員による少人数の研究指導が行われ、増養殖分野で活躍するための知識と技術を深く学ぶことができます。
基礎から応用までシームレスに学べる教育・研究環境 設備の整った新しい飼育施設と目の前の若狭湾を実験フィールドにして、魚類・無脊椎動物・藻類の生産技術を基礎から応用までシームレスに学ぶことができます。
学んだことを目の前の海で実践する充実した実習 養殖生産者、民間企業の経営者、水産試験場の研究者、水産行政にかかわる職員の方の直接の指導を受けて、実践的に水産増養殖を学ぶ実習・演習が充実しています。国際的貢献を希望する学生のために海外インターンシップも用意しています。
研究棟・講義棟・新飼育棟
かつみキャンパスと先端増養殖科学科
かつみキャンパスの眼前には小浜湾が広がり、美しい景観を望むことができます。小浜湾とその周辺では、マサバやトラウトサーモン、トラフグなどの海面魚類養殖だけでなく、ワカメやマガキ、真珠などの無給餌養殖も行われています。この立地条件を活かして、かつみキャンパスで増養殖技術の基礎と理論を修得したのち、すぐ近くの海面で応用実験、さらに実証的実習・演習に取り組むことができます。また、ふくい水産振興センターを通して、県、市町、民間企業、試験研究機関とネットワークが構築されており、福井県内の水産増養殖団体や研究機関と講義・実験・実習での連携を円滑に進めています。2022年3月には、国立研究開発法人水産研究・教育機構と包括連携協力に関する協定を結び、研究交流や教育を進めるための連携が強化されました。
左の図
上図:新学科棟・新飼育棟と海洋生物資源臨海研究センター
下図左:正面入り口側からの景観 下図右:新学科棟全景
かつみキャンパスの前浜
静かな小浜湾
小浜湾のカキ養殖いかだ
かつみキャンパスから望む夕陽
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