水域保全学研究室では、人と水域生態系(淡水および海洋生態系)との調和を目指し、その豊かな多様性がどのように創出され、どう保全していくべきなのかについて研究しています、主に干潟およびサンゴ礁生態系を対象としつつ、より深い陸棚海域のサンゴ類や河川の魚類など、幅広く淡水・海洋生物の研究をしています。干潟では現地調査での観察・実験を通して、生物の基礎的な生態を解明する研究が実施されています。特に絶滅危惧種のトビハゼの基礎的な生態やアカエイ、カニなど干潟の生態系エンジニアによる環境と生物の相互作用などを明らかにしています。
サンゴ礁生態系では、海洋無脊椎動物の初期生態や遺伝的多様性を明らかにすることで海洋保護区を設定するために重要な海域の選定に貢献するほか、気候変動で急速に温暖化し、変化しつつある沿岸生態系を保全する方法を模索するため、北限域のサンゴ群集の共生、進化や生態についても取り組んでいます。一方、サンゴをはじめとした海洋無脊椎動物の生物多様性の起源を明らかにするべく、インド洋太平洋スケールで集団遺伝学的解析や系統地理解析も行っています。さらにサンゴ捕食者であるオニヒトデの嗅覚受容体や捕食行動パターン、サンゴ礁における海水からのサンゴのストレス検出方法の開発など、今まで未解明だった基礎的な知見や生態系のダイナミクス・重要性を解明する研究を実施しています。
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2023.10.25 北限サンゴの研究が海外のメディアで取り上げられました
2023.03.07 G7サイエンス学術会議2023のGサイエンス学術会議2023共同声明のうちRestoration and recovery of the ocean and its biodiversity (海洋と生物多様性の再生・回復)について、安田が執筆メンバーとして担当しました。
青木 asaoki@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
安田 27yasuda@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
平瀬 cashirase@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
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東京都文京区弥生1-1-1 東京大学 大学院農学生命科学研究科 2号館別館 2階 254号室 → 場所はこちら
Room 254, Annex 2 Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo 1-1-1 Yayoi, Bunkyo-ku, Tokyo, Japan.
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