理工学部・理工学研究科では、毎年 130 名以上の学生が国際学会において研究成果を世界に発信し、社会に還元しています。
このような国際学会での論文発表を見据えて、本学では大学院における英語教育にも力を入れ、学部在籍時から段階を踏んで英語運用能力、英語を使ったアカデミック・スキルズを伸長するためのカリキュラムを導入しています。
理工系論文の書き方や学会発表の仕方を学びます。また、そのサポートとして、外部機関を利用した英語個別相談や英文校正を導入します。加えて、大学院レベルでの学術活動において必要とされる英語運用能力について、学生へのオリエンテーションを行います。
また、これらのアカデミック・スキル伸長のための科目も含んだ体系的な学びの機会として、2023年度から人文社会・言語科学の知見を、自身の主専攻の学びと有機的に連関させる「ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス副専攻」を開設しています。
ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス副専攻(以下、HLS 副専攻)は、理工学研究科の博士前期・後期課程に設置される副専攻プログラムです。専攻横断的な他の副専攻とは異なり、理工学研究科に所属する大学院生が、自らの専攻にかかわらず、理工系研究者として修得しておくべき学際的で人文社会科学的な教養(ヒューマン・ウェルネスの知見含む)や言語科学の知見(発表・論文作成の言語スキル含む)をともに学び合う場となります。本副専攻では、学部設置の教養演習等で提供されている内容を、大学院レベルの発展的な内容にて体系的かつ集中的に修得します。
HLS 副専攻のプログラムを履修し修了することで、論理的・批判的な思考力、語学力やプレゼンテーション・文章作成能力の向上に加え、主専攻での学びや研究にプラスアルファの視点やアプローチを獲得できることが期待されます。新奇性の高いアイディアというものは、従来とは違った組み合わせから生まれることが多いため、あえて理工系の院生にとって遠い(とされている)人文社会科学領域の学問分野に触れ、実際にリサーチペーパーを書き上げることにより、主専攻での学びと合わせて、革新的な発見やイノベーションにつながるようなアイディアを得ることが、HLS 副専攻のねらいとなります。
副専攻紹介動画:https://youtu.be/9_RJBY1gqPM (中央大学公式YouTube)