各クラスに「社会科の部屋」を作成し、クラスルーム、お知らせ、学習の履歴、振り返り、郷土検定のページなど、授業で活用する項目にすぐにアクセスできる環境を整えた。
学習の履歴では、生徒が作成したレポートなどを相互に閲覧できるように、単元ごとにまとまっている。
◯地理で活用している自由進度学習帳
①基礎・応用・発展の3段階を用意し、生徒自身にどの段階まで取り組むかを選択させる。
②基礎は教科書の内容理解とし、B評価とする。応用・発展への取り組みでA評価の判断に繋げる。
③資料もワークシートに載せることで、どの資料を活用するのかが、一目で分かる。
◯地理の学習で自由進度学習を進める際に活用する振り返りシート。
①ワークシートのページ毎に、自分の目標(基礎・応用・発展)を決定し、授業後に達成度(達成・あと少し・少ししかできなかった・全然進まなかった)として振り返りを行うことで、次回の授業における目標の再設定につなげることができる。
②文章での振り返りの視点として「多面的・多角的な見方・考え方」を提示することで、授業内容について出来事に対する生徒の立場やどの側面から振り返ればいいのかを考えるきっかけとする。
③全員の目標を共有することで、他の生徒がそれぞれのページで何を目標としているのかが分かり、つまずきを感じた場合に同じ目標に取り組んでいる生徒に質問に行くことができる。
公民的分野の学習から、板書をCanvaを活用している。単元の目標や学習の流れを可視化することで、見通しを持って学習に取り組めるようにしている。
単元ごとにページを作り、Canvaを開けば、授業で扱ったものを見返すことができるようになっている。
授業を欠席した生徒や不登校の生徒もこの板書を見れば要点がつかめるようになっている。
手書きで板書を行うことのメリットもあるが、子どもたちの自由な意見をたくさん出すような場面では、書ききるのに時間がかかってしまうため、その部分を大幅に削減することに成功した。
上記の板書では文化それぞれの具体例を考え、共有し、様々な文化(科学や芸術)が具体的にどういうものなのかを理解できるようにしたかった。そのため、子どもたちに多くの意見を表出してもらうために、板書をCanvaで行った。
子どもたちも「これは芸術に分類されるのかな?」、「文化に入るのかな?」と自然と対話が生まれていた。
ワークシートをデジタル化!(中3公民的分野「基本的人権の尊重」)
基本的人権の尊重の単元では、「なぜ、基本的人権を保障することが重要なのか」という課題のもと学習を進めた。そこで、「平等権」、「自由権」、「社会権」、「参政権・請求権」それぞれをグループで役割分担し、各担当が「なぜ◯◯権を保障することが重要なのか」を考察して、単元の課題の解決を目指した。
各担当になった生徒は、◯◯権とはどんな権利なのかを説明できるようにしたり、なぜ◯◯権を保障することが重要なのかを自分が担当した人権の側面から説明したりできるようになることを目標に学習を進めた。
ワークシートをCanvaで作成し、取り組めるようにしたことで、大量のワークシートの印刷の手間が削減された。授業の目的に応じて、使い分けたりしていくことが重要になるだろう。