書
書
中村江月『朱鳥の句』(図書館棟1F )
二三歩をあるき羽うてば
天の鶴 こ空より鶴あらはるる遠ねかな
1933年福岡県生まれ。1955年福岡女子大学文学部国文科卒業(第2回卒業生。本名:中村康美)。高校教員として勤務する傍ら書の道を歩み、1994年に日展に初入選して以来、2014年までに十回にわたり入選をはたす。2006年読売書法展読売新聞社賞、福岡県展西日本新聞社賞受賞。生涯をかけて書を楽しみ、書の楽しさを伝える活動に取り組む。2020年没。
『一』
月人荘子
芭蕉の句
波の間や
小貝にまじる萩の塵
万葉の歌
1910年下関生まれ。福岡県女子専門学校第6回卒業生。(本名:北畑美子)。病身で10歳まで生きないと言われながら、幼いころから優秀かつ芸術方面にも才能を発揮。1933年比田井天来に師事し、比田井天来逝去後は手島右卿に師事。1953年より国会書道の会教授(国会議員に書法指導・約40年間)、4度訪れた中国では碑法帖調査研究、イギリスで大英博物館所蔵木簡の調査研究をした。61歳のときの作品『石』はボストン美術館に買い上げられ収蔵されている。2012年没。
『得』
能面
山田達男能面作品(図書館棟1Fエレベーターホール)
1928年東京の生まれ。1945年の終戦とともに復員学徒として旧制福岡高校に編入、1949年に九州大学医学部に入学、以後外科医の道を邁進。一方で1945年には観世流角栄次郎に師事し謡曲・仕舞を修業。1972年には能面師森如野氏と出会い「能面打ち」に取り組みはじめ、以後医業の傍ら80面を打ち、個展開催など活発に創作活動を展開。「日輝展」特選受賞。本学には2015年に14面、2022年に45面を寄贈。2023年没。
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