2023年2月14日(火)~2月17日(金)
中村 和彦 講師
課題内容
わたしたちは普段、自然物からさまざまな恩恵を受けていますが、その中でも“音”は特に意識しにくいもの。だからこそ、音を意識的に捉える技能を身につけることで初めて、自然の真の姿が見えてきます。このプログラムでは、柏キャンパス内の「ユニヴァーシティ・グリーン」と呼ばれる樹林地を対象に、その効果を音の側面から、フィールドワークとデジタル技術とを駆使して捉え、自分が体験した感覚と計測したデータとの関係について考察します。
キーワード
森林、感性、フィールドワーク、情報通信技術
村山 英晶 教授
課題内容
限りある資源の循環的利用によって持続可能な社会を実現するためには、どこでどのくらいの廃棄物(ごみ)が排出されているかを把握することが重要です。このプログラムでは、センシングによってごみ収集車の重量をモニタリングすることで収集所ごとのごみ排出量を明らかにするデバイスの開発を行います。さらに、このような技術によって実現できる、ごみ収集のデジタルツイン(センシング・シミュレーション技術を駆使して、モノやシステムの状態を計算機上に再現・予測できるモデル)を活用して社会や人々にどのように役立てることができるかを考えます。
キーワード
ごみ,センシング,デジタルツイン,システム化,社会実装
松島潤 教授
課題内容
関東平野の私達の足元には天然ガス田が存在していますが、東京湾下の調査はこれまで十分に行われておらず、海底ガスの賦存形態が未解明のままです。とりわけ、地下から上昇してくる遊離ガスの存在形態や動的ダイナミズムを解明することは、エネルギー資源、気候変動、安心安全の観点から重要です。海底に眠るガスを対象として、東京湾アクアラインを利用した宇宙線ミュオンや弾性波を用いた物理探査が近年行われてきており、本プログラムではそのような探査を支援する室内実験やシミュレーション技術について体験します。
キーワード
東京湾海底ガス、宇宙線ミュオン探査、弾性波探査、室内実験、シミュレーション技術
研究室URL:http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/jmatsushima/member/matsushima.html
奥田洋司 教授
松永 拓也 講師
課題内容
流体シミュレーションは、自然科学を対象とした学術的研究、ものづくりのための設計支援 (CAE)、物理ベースのコンピュータグラフィックスなど、広範な分野・目的に応用されています。本課題では、環境シミュレーションという切り口で、数値流体解析の先端技術を体験します。具体的な解析体系の設定、CADによるモデル作成、粒子法による流体解析、計算結果の可視化などの一連のスキル獲得を目指します。そして、今後の研究が必要とされる技術課題についても考察します。
キーワード
流体力学、コンピュータ、防災
佐藤 弘泰 教授
課題内容
汚い水をきれいにするロボットを作ろう。水をきれいにするだけではない。センサーを使ってエネルギーの消費も最低限に済ませ、温暖化ガス排出抑制にも貢献しよう。本プログラムでは、水処理ロボの製作や試運転、そして、性能の評価を通じて、ものづくりや水質分析の基礎を体験すると共に、下排水処理の考え方や下水道の持続可能性について学びます。
キーワード
汚水、酸素、センサー、Arduino
研究室URL:https://wwmlab.info