飛原研紹介

1999年4月,大学院新領域創成科学研究科の発足とともに新たなスタートをきり,10年が経過しました.その間一貫して,人間の快適な生活環境をエネルギーを大量消費することなくつくる技術や中長期的な都市のエネルギーシステムの研究を行ってきました.これまで人間は,快適な環境を整備するために莫大なエネルギーや資源を消費してきました.その結果として,オゾン層の破壊,環境ホルモン,そして地球温暖化問題などが顕在化し,現在その解決に対して一刻の猶予も許されない状況となっています.環境問題を解決するためには,大量生産,大量消費社会からリサイクル社会への転換,エネルギー資源のさらなる有効利用など,これまでの社会を変革し,環境に配慮した持続的発展が可能な社会を形成する必要があります.一方で,人間はエネルギー消費を伴う快適を追い求めており,これら相反するものをいかに折り合いをつけるかがこれからの課題です.本研究室は,大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻に所属しており,将来の環境とエネルギー問題を解決することができる幅広い視野を・烽チた人材を社会に送り出すことを目的としております.したがって,学部時代にさまざまな分野の知識を身に付けた人々が集まってくれることを期待しています.また,学部については工学部機械工学科の教育に携わっており,卒業論文等の指導を行っております.

本研究室の教育研究活動にご支援いただきますようお願い申し上げます.

教授 飛原 英治

教職員一同