64歳からの英会話チャレンジ。なぜ今、“自分の言葉で伝える力”が必要なのか
私は今、英会話の勉強を本気で始めようと決意しました。
英語の本も一冊購入し、今日からまた新しい挑戦がスタートします。
「なぜ今さら英語なのか?」
そう思う方もいるかもしれません。
しかし、私にとっては“今だからこそ”学びたい理由がいくつもあるのです。
今、私はICT支援員として小学校や中学校を訪問し、
授業のサポートを行っています。
子どもたちが英語の授業で堂々と発音したり、
英語でやり取りする姿を見るたび、
「大人の自分も、もう一度英語を学び直してみたい」
という気持ちが強くなりました。
未来を生きる子どもたちにとって英語は当たり前のスキル。
彼らを見ていると、私も負けてはいられません。
若いころ、英語ができなかったせいで
チャンスをつかめなかった経験があります。
そのことが今でも心に残っていて、
「あのとき英語ができていれば…」
という悔しさが、少しだけ胸の奥にあるのです。
この年齢になった今だからこそ、
その悔しさをもう一度乗り越えてみたいと思うようになりました。
そして“英語が当たり前の世代”を応援したい
4人の孫がいる私にとって、英語は家族の未来にもつながっています。
「いつか孫たちと英語で会話してみたい」
そんな小さな夢ができました。
同時に、孫たちには自然と英語を身につけてほしいという想いもあります。
自分が英語を学ぶ背中を見せることで、
“英語は年齢に関係なく学べるもの”
と伝えられたら嬉しいのです。
現在、私は家電量販店で接客の仕事にも携わっています。
最近はインバウンドの影響で、
海外のお客様の来店がとても増えました。
その中で、
「自分の英語力がもっとあれば…」
と感じる場面が何度もあります。
機械翻訳ではなく、
「自分の言葉で接客できる人」
になることは、販売員としての信頼にもつながると実感しています。
正直に言うと、私は学生のころから英語が苦手でした。
それがいまだにコンプレックスのひとつです。
でも、64歳になった今、
その苦手意識と向き合う勇気がやっと持てました。
「苦手だからこそ挑戦する」
そんなシンプルな動機も、この学びの中にはあります。
ICT教育に携わるようになって感じるのは、
“学びは脳を若返らせる” ということです。
英語学習は特に脳への刺激が大きいと言われています。
だからこそ、
自分自身の脳でその変化を体験し、
教育に関わる仕事にも活かしていきたいと考えています。
スマホの翻訳もAI通訳も本当に優秀です。
「英語はもう学ばなくてもいい」という意見もあります。
でも、私は思います。
海外のお客様とのコミュニケーション、
学校現場での国際理解教育、
そして孫との将来の会話——
どれも“生身の言葉”が必要な場面ばかりです。
今回の挑戦では、
ChatGPT(皐月)を英会話の先生にする
英語日誌をGoogleサイトで作成
自分の英語を動画で撮影
スマホや車中で繰り返し再生
英文を紙に書いて定着させる
という デジタル × アナログのハイブリッド学習 を実践します。
英語が得意ではなかった私でも、
このやり方ならきっと楽しく続けられると感じています。
この連載では、
64歳の私がどのように英語を学び、
どんな壁にぶつかり、
どう成長していくのかを等身大で発信していきます。
もしこの挑戦が、
同じように「英語をもう一度学びたい」と思う方の
背中をそっと押せたら嬉しいです。