よし葺屋根工事 「葭留」の竹田勝博氏の寄贈により、永源寺本堂上間に 画家 ブライアン・ウィリアムズ氏の『秋光』を上掲させて頂きました。独自の「曲面絵画」によって描かれた秋の永源寺の風景は、見る人が一歩足を踏み入れた途端、絵画の中の空気感までもが本堂に溶け込んでいくような、不思議な印象を与えます。是非多くの方にご覧頂ければと思います。
寄贈者 】よし葺屋根工事 「葭留」竹田勝博氏
葭留は、琵琶湖に残る最大の内湖、西の湖のヨシを刈取り、火入れをして、四代にわたりヨシ地を守って参りました。現在は、そのヨシを使って、ヨシ葺屋根の修理をしております。
永源寺本堂大屋根葭葺きも、葺き替えをしております。
風景画家
ブライアン・ウィリアムズさん
【profile】
1950 ペルー生まれ
1968 カルフォルニア大学で美術を専攻
1972 リュックひとつで来日
1978 神戸で初の個展
1984 京都から滋賀に移り住む
1989 自然保護活動を始める
1993 アフリカ・キリマンジャロ登頂
2002 滋賀県文化奨励賞受賞
2007 独自の手法による「曲面絵画」作成開始
2012 佐川美術館にて「ブライアン・ウィリアムズ~曲面絵画誕生~展」開催
2018 チベット ヒマラヤ山脈写生旅行
ブライアン・ウィリアムズ氏は、滋賀県琵琶湖湖西の里山に魅せられ、1984年に大津伊香立の農家を改築して移住。四季の移ろいを感動の心で追う風景画家として、荒らされていく自然を憂い、自然保護再生を訴えながら、国内外を写生し、数々の水彩画、油彩画、版画作品を発表しています。
画家 ブライアン ウィリアムズさんによる絵画『秋光』のコメントです。
紅葉に彩られる永源寺。息を飲むほど立派な本堂が、昼下りの秋晴れの光に包まれている。琵琶湖のヨシが山登りをして、こんなに堂々と美しいヨシ葺き大屋根になっているのは、ヨシ葺き専門の「葭留」のお仕事である。四代目代表竹田勝博氏により、葺きかえの記念として、永源寺の繁栄も願って、この度、独自発想の曲面に描く油彩画 「秋光」が寄贈された。絵描き冥利に尽きる。
ブライアン ウイリアムズ