第 9 章 リスト

リストは多くの Scala プログラムで重要なデータ構造です。要素 x1,...,xn を含むリストは List(x1,...,xn) と書きます。例は

val fruit = List("apples", "oranges", "pears") val nums = List(1, 2, 3, 4) val diag3 = List(List(1, 0, 0), List(0, 1, 0), List(0, 0, 1)) val empty = List()

リストは C や Java 言語などの配列と似ていますが、3つの重要な違いがあります。第一に、リストはイミュータブル(変更不能)です。つまりリストの要素は代入によって変更できません。第二に、リストは再帰的な構造を持っていますが、配列はフラットです。第三に、リストは配列がふつう持っているよりずっと豊富な操作をサポートしています。