A〜Z言語

C言語やD言語、R言語ぐらいは知っているけど、他にもアルファベット1文字の言語はあるんだろうか。

ふと気になったので調べてみた。

  • A言語

      • 通称APL(A Programming Language)

      • Aは英語の不定冠詞のA

        • ひどいネーミングだ。。

  • B言語

      • C言語の前身

      • B言語はBCPLの影響を受けており、名前もその短縮形となっている。またはKen ThompsonのがB言語より前に開発したBon Programming LanguageのBから来ている可能性もある。そのBonはKen Thompsonの妻のBonnieから名付けられた。

  • C言語

      • Bの後継だからC

  • D言語

      • 複数存在:

        • Digital Mars社の開発した言語。Cの後継を目指しているのでD。

        • DTrace(Dynamic Tracing)用の言語

  • E言語

      • FAQによると「B言語、C言語に続く名前のD言語は(当時)まだ無かったものの、Dは縁起が悪いので(おそらくDeadやDeathのD)、ひとつ飛ばしてEにした」とのこと。

  • F言語

      • Fortran 95のサブセット

      • All About Fによると「FはThe Fortran Companyのトレードマーク」

  • G言語

      • 複数存在:

        • G-codeの別称

        • LabVIEW内で使われるグラフィカルプログラミング言語

        • Deeselというプログラミング言語は以前 G と呼ばれていた

        • OpenGLアプリケーション用のプログラミング言語(とWikipediaに書かれているが詳細不明)

  • H言語

      • Herbertというプログラミングパズルゲーム用に使われる言語

      • おそらくHerbertのイニシャルのH

  • I言語

      • SQLを応用した事務処理システム専用の言語

      • Instant言語の略

  • J言語

      • APLの後継

      • Jの由来は不明

  • K言語

      • APLの後継

      • Kの由来は不明だが、J言語と同様にAPLから派生しており、「J言語はK言語の祖先」という記述もある(実際、J言語よりK言語の方が新しい)ことから、「Jの次」を意味していると思われる。

  • L言語

      • LLVMベースの汎用言語

      • Lの由来は不明。作者のLarry McVoyのイニシャルか?

  • M言語

      • 複数存在:

        • 医療情報処理用システムのMUMPS(Massachusetts General Hospital Utility Multi-Programming System)上で動作するアプリケーションを開発するためのプログラミング言語。MはMUMPSの頭文字のMのようだが、M言語が通称か公称なのかは意見が分かれている

        • Microsoftの開発した、SQL Server用のモデリング言語("M" Modeling Language Specification)。MはModelのMと思われる。

  • N言語

      • 詳細は不明。由来も不明。

    • O言語

      • → 見つからず

  • P言語

      • Python, Perl, PHPの総称

  • Q言語

      • Kdb+用のクエリ言語で、K言語のラッパー。

    • Qの由来は不明だが、QueryのQかもしれない。

  • R言語

      • FAQによると、Rの作者の2人(Robert GentlemanとRoss Ihaka)の頭文字に由来。また、RはS言語の文法を取り入れており、その名前をもじっている。

  • S言語

      • Bell研の開発した統計処理言語

      • Sの由来は不明だが、統計処理用の言語なのでStatisticsのSと思われる。

  • T言語

      • Schemeの方言の1つ

      • History of Tによると、作者のJonathanは過去にMITのNIL(New Implementation of Lisp) Projectに参加していた。その後、Yaleで新しいLisp処理系を実装する際、Lispのシンボルの nil と t にかけて、処理系を T と名付けた。つまり「NILは偽であり、Tこそ真」。

    • U言語

      • 複数存在:

        • ウルドゥー語(アラビア文字)で書くプログラミング言語(論文

        • マルチユーザダンジョンサーバのUbermud上で動くプログラム開発用の言語

        • UMLをテキストで記述するフォーマットの提案

    • V言語

      • 複数存在:

        • Visual Programming Languagesの総称

        • AIを使って自然言語を処理する(?)言語。詳細不明。Vの由来も不明。

        • データフロー実行モデルに基づく超並列V言語。同様の関数型言語Validを拡張したもの。(論文

  • W言語

      • C-likeで、型無しの(16-bit Word型しか無い)言語

      • Wは16-bit Word型のW

  • X言語

      • C言語を使って簡単なスクリプト言語を定義できる言語

      • Xの由来は不明だが、eXtendのXか?

  • Y言語

      • David Hansonの開発したRATFOR(FortranをC言語風にした言語)のような言語。詳細不明。

  • Z言語

まとめ:

  • 意外にたくさんあった。が、O言語だけは見つからなかった。

    • 探し足りないだけでもしかしたら存在するのかもしれない

    • アルファベット1文字言語の作者になりたい人は O が狙い目(?)

  • どの言語もググりにくい。

関連(?)ページ:N軒茶屋