「怒りの鉄拳」撮影秘話
トレス資料:
トレス資料はYouTubeの「コロッケ ものまね20周年」(YouTube)です。ものまね番組内の特設コーナーだったのでしょうか。ネタ自体はデビュー初期(1980前後?)のレパートリーと思われますが、この映像は2000年頃のパフォーマンスと思われます。
怒りの鉄拳とは?:
正しい邦題は「ドラゴン 怒りの鉄拳」です。1972年に制作された、ブルース・リー主演第二作の映画です。あの奇声とヌンチャクはこの映画が最初らしいです。すわしんじや竹中直人など、多くのコメディアンが彼のものまねをしました。アグネス・チャンが主題歌を担当していたそうなのですが、世界配信に先立ちこの男らしい肉声入り主題歌も作られたそうです。
初音ミクver.2.3を選んだ理由:
形態模写を主軸としていたコロッケ初期のものまねをトレスするにあたって、やはり表情モーフの多彩さがモデル選択の決め手となりました。スクリーンテスト当時、鏡音リンact2はまだ標準モデルには含まれていませんでした。
ヤカンでなく鍋を使った理由:
コロッケのステージでは、鍋ではなくドライアイスの入ったヤカンを使っています。
ヤカンは造形的にそんなに難度の高いモデリング対象ではないように思えるし、Google3Dなどにもいくつか既存のモデルはありました。がしかし、演出の進行上、蓋を外したりハンドルを倒したりといったギミックの改造が求められるので断念しました。
ヤカンに手を入れたままくねくねするシーンで、リアル実寸10数cmしかないだろうと思われるヤカンの口径に手首をキープし続けるのも困難が予想されました。腕IKとかモデル改造できれば思い切り暴れられるのですが。
鍋はw84u氏の配布するアクセサリを25%に縮小して使っています。テクスチャがいい味出してます。おかげさまでミクが鍋を運ぶところで小さくY軸回転するところがしっかり表現できました。
苦労したところ:
鍋移動とミクの動きを合わせるのに苦労しましたが、今思えば一時的に鍋をミクのボーンに引っ越しさせとけば済む問題でした。(蓋を外すシーンでは引っ越しさせてます)
日本文化を知らない人に鍋を見せても「熱い」と認識しないかもしれないので、AviUtlで"HOT!"のテロップを小さく被せてます。
ぐつぐつの鍋をどう運ばせるか困ってしまいました。結局袖を鍋つかみにしてもらうことに。元ネタにない袖まくり動作が入っています。
瞳孔が縮小するシーンで毛先やネクタイも逆立てたかったけどうまくいきませんでした。カット割りを工夫して編集で繋げば、物理OFFや重力反転でなんとかできたかもしれません。
鍋が空であることがばれないようにカメラの角度を考えました。余裕があればあぶくアクセサリとか動かしたかった…。
使用モデル:
初音ミク ver.2.3 (モデラ:あにまさ氏) ※付属モデル
カセットコンロ (モデラ:あとへん氏)
亜北ネル ver.1.3 (モデラ:m2氏) ※付属モデル
KAITO ver.1.2 (モデラ:あにまさ氏) ※付属モデル
使用アクセサリ:
鍋セット (モデラ:w84u氏)
布張りテーブル (自作)
+付属ステージ
楽曲情報:
"Fist of Fury"
歌 : Mike Remedios
作曲 : Joseph Koo
1972 Hong Kong
過去の栄光:
エンターテイメント デイリー 総合ランキング 77位 (nico)
エンターテイメント デイリー マイリストランキング 27位 (nico)
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データ配布(ZIP):
モーションデータを公開します。
モデルとダミーボーンとカメラのモーションを収めた個別のvmdファイルが収められています。
外部アクセサリは含まれません。入手先のヒントはドキュメントに書いてあります。
青い布張りテーブルのアクセサリデータは「公開データ」に置 いてあります。
MMD7.02用です。改造も再配布も自由にどうぞ。
※2010年9月21日にダウンロードサイトをGoogleDocsからDropboxに変えました。