5.  銀行とクレジットカード

(1) 銀行口座の開き方 (2023/2更新)

預金の種類には当座預金(Checking Account)、普通預金(Saving Account)及び定期預金(Saving Certificate)の3種類がある。個人小切手(Personal Check)を使うためには、当座預金の口座を開く必要がある。この時夫婦共同名義の連合口座(Joint Account)にしておくと、同じCheckを夫婦が共に使えるので便利である

口座によっては維持費が$10/月ほどかかる。いずれも預金金額が$1000-1500程度あれば維持費は無料になる。

<注意点!!>

Saving accountは、3-6ヶ月(期間は銀行による)動きがないと凍結されます。

さらにSaving accountで利子を受け取った場合はTax Return(確定申告)で書類が必要になります。


Union Bank→US Bank

東京三菱UFJ銀行はUnion Bankと提携していたため、東京三菱UFJ銀行を通して日本にいる間から日本語でUnion Bankの口座を開設できていました。

ところが2022年11月 東京三菱UFJ銀行がUnion Bankから撤退し、Union BankはUS Bankに吸収されました。紆余曲折ありましたが、2023/7現在、東京三菱UFJ銀行は引き続きUS Bankの口座開設の取り次ぎはを行ってくれています。

https://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/kouza/us/index.html

https://www.bk.mufg.jp/info/pdf/20230720_us_bank_start.pdf

アメリカでは多くが銀行口座を開設するとボーナスをもらえます。東京三菱UFJ銀行によるUS Bankの口座開設ではボーナスがもらえませんが、その代わり口座維持手数料が無料になるようです。US BankはRochesterのdowntownにあるので、開設しない選択肢はなさそうです。


2023/7追記

MUFG Union Bank, N.A.(以下、ユニオンバンク)とU.S. Bankがシステム統合を行うことに伴い、三菱UFJ銀行からユニオンバンクへの個人預金口座のお取り次ぎは、三菱UFJ銀行への郵送専用申込書(メールオーダー)の2023年4月12日(水)到着をもって、受付を終了させていただきました。

今後、米国に赴任・留学等で居住される予定のお客さまを対象にU.S. Bankへ預金口座のお取り次ぎを検討しています。決定次第、当行のホームページでお知らせします。

海外口座ご紹介サービス《ユニオンバンクの米ドル建て預金口座》 | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp) 

現在口座開設できないようです(2023/7現在)

2023/6にユニオンバンクからUS Bankへの以降が行われたばかりなので、また今後三菱UFJがUS Bankの口座開設取次をしてくれるようになることを願いましょう。

2023/7/20より再開になりました!

Union Bankはカリフォルニアにあり、Minnesotaには支店やATMがないので、西海岸に来る人でなければ作る意義がないという噂もありましたが、そんなことはないです。スーパーなどでデビットカードを使って買い物をすると、現金を引き出すことできます。

注意点は、Union Bankのカードは、はじめは送られてくるものはキャッシュカードなので、日本にいる内に電話してデビットカードにしてもらうこと。checkは渡米後電話して、アメリカの自宅に送ってもらう。奥様名義のデビットカードも作る必要があります。連絡して作ってもらいましょう。

US BankはRochesterにあるのでUS Bankの口座を開設することもできます。初期は日本から開設手続きができるUS Bankを開設するのが良いかもしれませんが、SSNを入手したらメインバンクは下記がおすすめです。

Marcus saving account

噂のApple銀行と同様、MarcusというGoldman sacsが行なっている銀行saving accountは驚きの年利4.3%です。さらに紹介するとお互いに1%年利ボーナスがつくので年利5.3%なります。US Bankに入れておくのは勿体ないです。いつまでこのサービスがあるかわかりませんが、是非saving accountを作成しましょう。紹介ボーナスはこちらからMarcus saving account 

Wells Fargo checking account

Rochesterに支店のあるWells Fargoでchecking accountを開設すると2023年1月まで$300もらえますWells Fargoボーナスただし毎月の残高を$500以上にしておかないと使用量が月額$10かかります。

Chase checking account

クレジットカードでも有名なChase銀行でも、2023年現在、checking accountを開設しただけで$300がもらえます。Chase銀行はMinneapolisまで行かないと支店がないですが、ネットで開設可能です。ただし毎月の残高を$1500以上にしておかないと使用量が月額$12かかります。銀行口座を持っているとクレジットカードの審査が通りやすいというメリットもあります。


現地での口座開設方法

現金、身分を証明するもの(運転免許証、パスポートなど)を持参し、口座を開きたい旨を告げると、その場で口座番号を得ることができる。

利息を伴う銀行口座の開設には、税金の支払いとの関係で Social Security Number(3頁参照)の取得が必要である。しかし口座開設の時点では番号が定まっていなくても差し支えない。Mayoから給料を支払われている場合は、Payroll Office に口座番号を知らせると、給料は自動的に銀行に振り込まれる。各口座間の出し入れには手数料は取られないので3種の口座を使い分けると経済的である。但し、当座預金が赤字になると、1回に付き15ドルの罰金を取られるため注意が必要である。

(2) 日本からの送金

口座を開設できれば、その口座番号宛に日本から送金することが可能である。外国為替を扱う銀行から、ドル立て電信扱いにて送金する。インターネットバンキングをしている銀行(シティバンクなど)が便利である。現在はWise銀行の送金が最も良さそうです。

東京三菱UFJに銀行口座を持っていると、アメリカの銀行Union Bankの口座を日本にいながらにして開設できる。東京三菱UFJの自分の口座→自分の口座内で外貨預金→Union Bankの自分の口座へ送金 という手段をとれば、日本でもアメリカ内でも、web上で簡単に送金ができる。

https://transferwise.com/jp/ 未来の両替が動き出しています。手数料はほぼないに等しい。こういう方法が、どんどん進めば、いずれ300-5000円と言った海外送金手数料が改善されるのを期待します。

(3) 個人小切手(以下 Check)の使い方

銀行で口座を開くと、臨時の小切手帳(Temporary Check BooK)を一冊くれるのですぐに使うことができる。ただし、これにはまだ自分の住所・氏名が印刷されていないので、使用するたびに書き込まねばならず面倒である。住所氏名が印刷されたものは早くて1週間程で送られて来る。

Check は家賃・光熱費の支払いから日常の買物まで広く利用されている。ただ店によって異なるが、ほとんどの場合使用時に本人であるかどうかの確認のために運転免 許証の(店によってはさらにクレジットカードあるいはパスポート)提示を求められる。慣れるまでは自分が信用されていないようで気分を悪くすることもある が、店としては取りはぐれないために半ば機械的にしているだけで、こちらでは当り前の事なので気にすることはない。

Check を使うときは、まず日付けと支払の相手の名前を記入する。金額は $と印刷された右横の空欄に数字で、そしてその下の DALLERS と書かれた左横の空欄に文字で記入する。セントの部分は52/100などと書くが、ドルのみでセントがない場合は、00/100, none/100などと書く。数字・文字とも記入するときはなるべく左に寄せて書くようにし、右の空白は線を書き込み、数字や文字の書き加えを防ぐ。

またChecking Account から現金を引き出したい時は、支払先の欄に自分の名前を書くか、または Cash と書いて銀行の窓口に出す。

チェックで他の人からお金をもらった時(例;売買、お祝い、共同購入で割り勘した時など)は、銀行にもらったチェックを持っていけば、口座にお金が振り込まれる。

Check は自分の住んでいる都市や周辺(ミネアポリスなど)では問題なく使用できるが、他の州を旅行する時は受け取って貰えないことが多い。旅行にはクレジット カードやデビットカードがあれば、とくにチェックは必要ないが、必要な際には旅行小切手(Traveler's Check)が便利である。First Bankでは1%の手数料で、AAAでは会員に無料でこのトラベラーズ・チェックを作ってくれる。

(4)クレジット・カード

アメリカはカード社会なのでほとんどの支払いはカードになります。また”クレジット”の文字通り信用になるためアメリカの生活には必須です。ホテル、レンタカーの予約には、クレジット・カードの番号を必ず聞かれる。

日本のクレジットカードが使用できます。しかし、高額の買い物や、ネットで比較的高額のチケットなどを購入する際は、suspendになることがある。理由は、クレジットの登録されている住居と申込者の住居が違うからである。日本の住居がない者は、本来ならば日本のクレジットカードは所持できない。また、日本のクレジットカードは円決済なので、アメリカでそのまま使うと、毎回ドル→円への手数料が取られる。

アメリカでクレジットカードを作るためには、クレジットヒストリーが必要。しかし、これからアメリカにくる人には、アメリカでのクレジットヒストリーがありません。 “ないから作れない”、“作れないからない”という問題を抱えてしまいます。通常、現地で銀行口座を作る→デビットカードで生活をする→銀行からクレジットカードの誘いが来て、初めて作成となるそうです。

これを解決するのがJAL USA CARD / ANA CARD U.S.A.   です。日本にいる間に日本語で手続きができます。実際の受け取りは、アメリカの住所が決まってからです。最短でもアメリカに住み始めてから1ヵ月はかかります。

もう1つの解決方法は日本のAMEXカードを作成することです。これで半年間クレジットヒストリーを作成してしまうと渡米してすぐに(SSNの取得後ではありますが)アメリカのクレジットカードを作る事ができます。

アメリカのクレジットカードの入手については会員用サイト クレジットカード参照ください。 JAL USA CARD /  ANA CARD U.S.A.困った事はほぼありませんが、アメリカのクレジットカードの特典はとても良いので是非ポイント活動をしましょう。まず最初に申請するのは審査の通りやすいAMEXのカード(AMEX everyday, Hilton aspire, Delta gold)になります。その次はChase銀行系のクレジットカード(CHASE SAPPHIRE PREFERRED, )がオススメです。審査が厳しいので渡航後1年立たないとほぼ審査に通りませんが、特典はかなり良いので是非手に入れたい1枚です。アメリカのクレジットカードは2年で5枚までしか作れません。家族カードを作ると1枚に換算されるのでアメリカでポイント活動したい人は注意しましょう。

(5)デビットカード

日本では聞きなれないものに、デビットカードというものがある。これは、銀行口座のカードであるが、それを使ってクレジットカードのように買い物ができ る、という、便利なものである。それで買い物すると、直接銀行口座から引き落としされ、また、買い物の時に一緒にレジでお金を下ろすことまで出来る。いち いち、銀行に行って現金をおろさずに済むので、非常に便利なシステムである。レジで「cash back?」と、ほぼ毎回聞かれるのは、このことである(デビットカードを使った場合)。

同じ口座から、夫用、妻用、と2枚のカードを発行することもできるので、作っておいたほうが便利である。なぜなら、旅行先などミネソタ以外では、本人確 認のために免許証の提示を求められることが多く、夫名義のカードを妻が使うことができず、大変不便なことがあるからである。