11. 気候

ものすごく寒いことを心配しておられると思います。

たしかに冬は、摂氏-25度くらいにはなることが少なくありません。

しかし、屋内は暖かく、移動手段が車であるため、外にいる時間が短いため、

想像よりずっと快適に生活できます。

「アメリカの冷蔵庫」について

ほんとうは、「Icebox of the Nation」 ミネソタ州のことではなくて。カナダとの国境近くのInternational Falls

と言う町そのものを指す。(特許商標登録)

1) Rochesterの気候

>春・秋の期間が極端に短く、殆ど夏・冬のtwo seasonと言って良い。冬の寒さは非常に厳しいが、夏は日本に比べて湿度も低く比較的過ごしやすい。夏は日中は暑くなるのでクーラーが必要であるが、朝夕はとても涼しい。夏は6月頃から始まり7・8が最も暑い。10月頃より寒くなり12・1・2月が一番寒い。寒い冬でも室内のcentral heating systemがとても良いので、室内は軽装で過ごせる。

Rochesterの気候(Welcome Rochester 1995より)

Rochesterでの気温は華氏表示である。華氏(F)から摂氏(℃)への変換はC=(F-32) × 5/9であるが、おおよその目安は(F-30)/2で知ることが出来る。

上記はあくまで平均気温であって、夏場は40℃を超える事もあるし、冬は−30℃以下まで下がることもある。冬は実際の気温よりもWind chillといって風の強さも加味した指標が使われる。Wind chillが−70F(約−56℃)ということもあり、非常に危険なので外出は控えた方がよい。冬は常に地元局の天気予報に注意を傾けるべきである。地元の局は、テレビはKTTC,ラジオはKNXR(97.1MHz)、KROC(106.1MHz) など。

・ Thunder Storm(雷を伴う暴風雨)

春から秋にかけて(特に夏)に見舞われる。日本の夕立に似ているが、その激しさは比ではない。ワイパーで水を飛ばし切れず、車が運転不可能になるくらいの雨が降る。長時間続く事は少なく、だいたい30分程でおさまる。

・ Tornado

竜巻がRochesterを直撃する可能性は非常に少ないが、竜巻の直撃がRochesterにメイヨーが創設されるきっかけになったくらいだから、全く心配が無いわけでもない。Tornado Warningはサイレンがなるので、Tornado Warningが出たらbasementまたは指定された避難所へ緊急避難用品(毛布、ラジオ、懐中電灯等)を持って避難する。毎月第一水曜の午後1時からTornado Warningのサイレンのテストがある。

・ Freezing Rain

上空が高温で、地表面が低温の時に降る雨のこと。空中では液体であるが、接地した瞬間に凍り付くので、路面は滑りやすく、フロントガラスは視界不良になる。運転は非常に危険になり、市バスも止まることがある。

・ Snow Storm Warning(警報)、Snow Storm Watching(注意報)

学校が休校、あるいは途中下校になるので、通学児童、生徒を持つ家庭はテレビに注意して下さい。

2) 夏時間

アメリカ合衆国は夏時間を採用している。原則として、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までが夏時間である。夏時間の開始される日の午前2時から1時間進ませ、冬時間の開始される午前2時に1時間遅らせる。

3)冬に関して

a) 防寒具

屋内はどこでも十分暖かく、室内外の温度差が大きいため薄着の上に、厚手のジャケットで防寒します。外出時はジャケット、手袋の防寒着に加え、大人も帽子、イヤカバーがあるとよいでしょう。子供には、ジャケット、スノーパンツ、スノーブーツ、手袋、帽子をすべてそろえましょう。毛糸の手袋は濡れたあと凍りつき凍傷になる危険性があるので子供にはできるだけさけましょう。

b) 車の点検、準備

必要に応じバッテリー、オイル等の点検、調整をしておきましょう。緊急時(故障、悪天候による立ち往生)に備えて、シャベル、牽引用の綱、砂、ブースターケーブル、毛布、マッチ、ロウソク、非常用食糧、予備の衣類等をトランクに常備すれば万全です。ポリスカーが、24時間、市内やハイウエーを巡回していますので車外に出ないで、合図のため室内灯をつけて車内で助けを待ちましょう。また、給油は早めにし、残量が三分の一を切らないようにしましょう。また、車庫のない駐車場では雪払いブラシ、霜取りへらが必需品です。

c) 車の運転

雪道での基本的な事項を守って安全運転に徹しましょう。真冬は北極高気圧に覆われ晴天が多く、降雪は多くありません。真冬の雪は低温のためタイヤで踏んでも溶けませんから滑りにくいのですが、晩秋と早春の雪は注意が必要です。市内やハイウエーの融雪・除雪作業は頻回にされますから、スノータイヤは基本的に必要ありません。夜間や細い道は道路の除雪作業が遅れるため注意しましょう。上空が高温で地表面が低温の時に降る雨は道路やフロントガラスに凍り付き(フリージングレイン)、運転はほぼ不可能で、市バスも止まります。また、AAAの会員はトーイングサービスを無料で受けられます。 AAAはエンジン始動のサービスも会員に対して無料で行なっていますが、低温時には大変混雑していてなかなか来てくれません。 AAAが混雑している場合に、一般の会社にエンジンの始動を頼むと、AAAがその費用を返金してくれますので、必ず領収書をもらいましょう。

体験談

その1:ある朝運転していて、フロントガラスが汚れていたので、何気なくウインドー・ウオッシャー液を出したら、そのまま凍り一面霜が付いたようになってしまい急に前方が何も見えなくなる、という非常に怖い思いをしました。冬に凍りにくいウインドー・ウオッシャー液もあるのだそうです。

その2:車内のダッシュボードの中に缶コーラを入れて置いたら、凍って破裂してしまい、ダッシュボードの中が、コーラだらけになってしまいました。しかも、気付いた時には吹き出たコーラも凍っていて暫らく掃除ができませんでした。

d) 学校

大雪、低温時に臨時休校あるいは始業、終業時間が変更されます。これらの情報はラジオ(FM 97.5MHz, 101.7MHz(KRCH), 105.3MHzなど)、テレビで放送されますので、悪天候時はチェックしましょう。学校への直接問い合わせは出来ません。

e) 天気予報

天気の良し悪しに関わらず毎日チェックしましょう。特に、windchill(体感温度)は気温より重要です。予報を参考に計画的に買い物等の外出をしておくと吹雪や寒波に見舞われてもじっと我慢の子でいられます。

Call 281-8888 Post Bulletin Weather Line (テープ案内)

その他下記のWeb siteを参照

f) その他

室内は暖房が必要で非常に乾燥するので加湿器が必要です。一方、外は冷蔵庫以下の気温なのでビールやコーラなどを置いておくと破裂します。また窓等は凍り付いて開閉不能になります。完全に閉まっていない状態で凍ると悲惨です。もし、窓枠が凍ったらドライヤーで溶かしてみてください。食料品、日用品はゆとりをもって購入しておくと安心です。

<天気に関するサイト>

www.intellicast.com (USA)

www.intellicast.com (USA, RadarLoop)

www.intellicast.com (MN)

www.intellicast.com (MN, RadarLoop)

KTTC(地元の放送局なので、一番当たる気がします)