研究指導について

告知:2023年度以降、一橋大学で大学院ゼミの開講も指導の新規引き受けも行いません。
詳細はメールでお問い合わせ下さい。

  • 開発経済学、国際貿易、および都市問題、環境、健康、犯罪といった実証ミクロ経済学のトピックを専門にしたい研究者志望の院生の指導を積極的に行っています。興味のある学生の方はご連絡ください。

  • 研究指導は、主に以下の3形態を通じて行います。

  1. 私の大学院ゼミにおける研究進捗報告

        • 短時間でもいいのでできるだけ頻繁に各自に報告を行ってもらっています。

      1. 必要に応じて大学院ゼミ後のオフィスアワーにける研究個別相談

        • 1, 2ともに進捗が出てから相談しようとするのではなくて、止まっているときや問題を抱えているときほど報告や相談して欲しいという考えでいます(まあ難しいと思いますが)。

      2. 何らかの、他の先生と行う合同ゼミ参加、およびその合同ゼミにおける研究進捗報告(年に2回程度)

  • リサーチアシスタント(RA)常時募集中です。連絡ください。

  • 2010年から2018年まで在籍したメキシコ自治工科大学(ITAM)からは元指導学生・院生・RAがMIT(2名)、スタンフォード、プリンストン(政治学部)、NYU(政治学部)、ペンシルベニア大学(2名)、デューク大学、ペンシルベニア州立大学、ミシガン大、UCL、アリゾナ州立大、ワシントン大学セントルイス校などのPhD課程に進学しました。一橋大からはUniversity of British Columbiaに留学中のほか、2022年も1名留学が決まっています。

研究指導を行った研究の例

何らかの賞を受賞したもの/出版されたもの

(このページの性質上、指導実績を示すためにこういうものから載せていますが、賞を取れたりなかったりで研究や指導院生の評価が変わるわけではありません。)

  • Jose Maria Rodriguez (現在Princeton University 政治学 Ph.D. 課程)

    • The Effects of the Access to Transportation Networks on Economic Performance. Evidence from Mexican Municipalities La Gaceta de Economia. (2015) 55-95.

  • Jorge Lanz

    • The Effect of Abortion Legalization on School Dropouts: Evidence from Mexico. La Gaceta de Economia, forthcoming...だったのが雑誌が休刊に。。

  • Andres Nigenda

    • Evolución de la desigualdad salarial en México: Un enfoque ocupacional. (The Evolution of Wage Inequality in Mexico: An Occupation Task Approach)

      • 2016年Citibanamex優秀論文賞(卒業論文部門)

  • Stephanie Ramos Gómez

    • The Effects of Maternal Education on Birth Outcomes in Mexico: Evidence from Middle-High School Construction Policies in 1990's.

      • 2020年 Premio La Flecha al Aire.

  • 星紀翔 (現在 University of British Columbia 経済学Ph.D. 課程)

  • 杉山侑吏

  • Jingcheng Jiang


その他には、メキシコの大学在籍中に指導学生が書いて一定の質(一橋であれば修士論文としてA+の評価を得る水準)を達成した卒業/修士論文のトピックとしては、

・1994年メキシコ経済危機がその当時学校を卒業した人たちの労働市場パフォーマンスに長期に渡って与えた影響
・リーマンショックのメキシコ労働市場への影響
・メキシコシティ社会保障病院のロジスティクス改善の影響
・メキシコ電力公社統合の産業生産性への影響
・メキシコ金融アクセスの産業生産性への影響
・メキシコ麻薬紛争の学校内暴力への影響

などがあります。

国際貿易分野における指導経験が相対的に少ないですが避けているわけではありません。。前職では国際貿易科目を担当せずに応用計量経済学科目を担当していたことが大きかったと思います。

このページの過去の指導論文やトピックの例が示すように、自然実験的手法を使ったミクロ経済学実証研究であれば、幅広いトピックに対応できる可能性はあると思います。もちろん、私の専門から離れた分野の場合は、そもそも他に適任の先生がいるでしょうし、指導を引き受けるかどうかはその時その学生さんの研究希望トピックに関心があるかどうかにもよりますし、仮に私が指導を引き受ける場合でも、その分野を専門にしている先生にも定期的に話に行くようにすべきと思います。

なお、最後の点に関しては、私の専門に近い分野を研究する場合でもその分野の他の先生にも定期的に話に行くべきであり、国際貿易論、開発経済学に関しては合同ゼミが開催されているのでその機会は自然に作ることができると思います。