自立訓練事業
新しい「人生の物語」を 一緒に探します
予測できない事態は人生にはつきものです。人はその度に自分の物語を語り直します。
これは誰にとっても苦しい作業です。
私たちは、その過程に寄り添い「新しい物語」を一緒に探します。
れいんぼう川崎の自立訓練事業って?
障害をお持ちの方が生活を再構築するお手伝いをします。
「今後どんな生活をしていたいか」を一緒に考え、その実現に向けて生活能力の維持・向上のための訓練、生活や就労等に関する相談および助言などを行います。
運動機能を向上させるための関わりだけでなく、家事や仕事、社会参加などその人らしい生活を送るために、生活に必要な力を身に付けるリハビリテーション(生活訓練)を行っていきます。
対象となる方
川崎市在住で原則として障害者手帳をお持ちの18歳以上の方が対象です。
標準利用期間は障害者総合支援法により以下の通りに定められています。
機能訓練 18か月(1年半) 生活訓練 24か月(2年)
ご利用料
①国や市で定められた一日当たりのサービス利用料
②昼食代
③当施設医師の診察や検査費用(保険診療負担分)
④その他材料費などの実費負担
*①、②、③は減免される場合があります
例えばこんなことありませんか?
〇 生活リズムを整えたい。
決まった時間に起きて夜はしっかり寝る、日中は身体を動かして体力をつける、誰かと交流する機会を作るなど、長く健康的に生活するために必要な「こころ」「からだ」「くらし」を整えるお手伝いをします。
〇 仕事に戻る準備をしたい、将来的に働いて自立したい。
健康管理をしながら体力をつけたり、公共交通機関を利用して通勤の練習をしたりするだけでなく、得意な作業は何か・どんな工夫をすればできるかなど、自分自身のことをよく知ることも準備の一つです。 「就労移行支援事業所」などでの職業訓練に進む前の準備をお手伝いします。
〇 病気や障害とうまく付き合いながら、自分らしく生活したい。
社会の中での役割や居場所、生きがいとも言えるような活動を一緒に見出し、今後の人生の中でも続けていけるようにお手伝いをします。
〇自分の事は自分で出来たら良いけれど、家にいるとゴロゴロしてばかり。
定期的に外出をする機会を持ち、社会とのかかわりを持つことは、機能の維持や向上のために有効である考えます。また「何事にも意欲が持てない」「自分から動き出せない」など、高次脳機能障害の影響があるかもしれません。 より自立した生活が出来るよう、具体的な実施策を一緒に練習します。
〇 高次脳機能障害で困っている。どう対応したら良い?
脳卒中や脳外傷などの脳の損傷が原因で起きる高次脳機能障害に対して、専門職が関わりその方の障害を理解するお手伝いや具体的な対応策を一緒に考えます。
総合相談窓口にご連絡ください
自立や社会復帰、障害の理解などのお手伝いをします
どんな人が通っているの?
「仕事をしたい」Aさん
脳出血を発症し、右片麻痺と重度の失語症が残ったAさん。
利用当初は傾眠がちで職員への発信もなく、他利用者との交流もほとんどなし。病前から好きな事をみんなでやってみたり、外出計画を立てて出かけたり、バスを利用して通所の練習をしたり、様々な体験をどんどん積んでもらうことで単独での外出や他者との交流に自信が持てるようになりました。
言葉でコミュニケーションを取ることが難しく、うまく意思疎通が図れない事も就労の障壁になっていましたが、コミュニケーションツールを使用したり、同じ失語症を持つ人達から学んだり。徐々に他者とやり取りが出来るようになってきたことで、就労継続支援型事業所や地域活動支援センターの見学に繋がり、自分の将来のイメージ作りが出来ました。
現在は就労継続B型事業所で福祉的就労に就き、お仕事を頑張っています。
「家事が出来るようになった」Bさん
妻として母として。やりたいことはあるけれどもなかなかうまく出来ず、利用当初は緊張していた様子も見られたBさん。
洗濯物を干して畳む、食器を洗う、床掃除をする、本人専用のレシピを作ってヘルパーさんとおかずを作るなど、出来る事を整理して自宅で練習しました。やりたかった手芸は、持ち運べる自助具を作成したことで片手でも出来るようになり、息子さんの鞄を作成したことも。
たとえ障害によってやりにくくなっていても、好きな事には積極的に取り組めるもの。
うまくいかない事は誰かの力を借りて一緒に行うことも自立の一つです。
「どうしたらいいの?」家族が困っていたCさん
高次脳機能障害があり、急に怒り出してしまったり、夜中に出て行ってしまうことがあったCさん。ご家族の方がれいんぼうに「どうしたらよいか」と相談の電話をくれたのが通所のきっかけでした。
ご本人の高次脳機能障害について専門的に評価し、症状を生活で起こっている事と結び付けて対応したことで、ご本人にも落ち着きが見られるようになりました。
良く分からないままで何とか対応していたご家族も、高次脳機能障害とは何かを知り、Cさんの変化に気づいたことで本人の見方が変わり、「気持ちが楽になった」とお話ししてくださいました。
「やりたいことを諦めていた」Dさん
入院中、「麻痺はもう治らない」と言われたことでいろんなことを諦めてしまったDさん。
退院後は介護保険デイサービスを利用していましたが、それ以外はほぼ自宅でテレビを見るだけの日々を過ごしていました。れいんぼう川崎の通所を開始し、補装具を作製、杖歩行の練習やスポーツ活動で運動機会を持ったことで、体力が上がりました。
自宅で一人で入浴してみたり、電動車椅子でバスに乗ってみたり、スーパーで買い物をしたり、友人と外食に出かけたり。諦めていた事をひとつづつ支援員と一緒にやってみた事で「まだ出来るんだ」「仕事もしてみたい」と意欲が出て、ひとりで取り組めることが増えました。
何もできないからと諦めていた人生を、やりたいことをやって楽しむ人生に。今はB型事業所で知り合った友人と出かけるなど、楽しく過ごされています。
1日の流れ
10:00~
送迎車利用またはご自身で来所
血圧、体温のチェックをします
10:40~
午前中の活動
決まったプログラムはありません。散歩やスポーツなどの体を動かす活動、陶芸などの創作活動、ゲームや軽作業、他利用者との交流など、自分でやりたいことを決めたりしながら過ごします。
12:00~13:00
昼食(給食を提供します)
お昼休み
13:00~15:00(火曜日は~14:00)
午後の活動
午前中と同様にいろいろな活動をします
一見訓練ではない様に見える活動でも、行う事すべてが生活のリハビリです
15:30(火曜日は14:30)
帰宅準備をし終了
送迎車利用または自力にて帰宅
すべての活動は支援員、療法士、医師とともに決めたそれぞれの目標と繋がっています。
外出や調理など「やりたい」と思ったことは何でも言ってください。
一緒にできる方法を考えます。
利用の流れ
ご利用の相談
まずはお電話下さい
ケースワーカーがお話しを伺います
↓
見学・面談
館内のご案内と事業説明、利用の目的などのお話しをします
↓
ご自宅訪問・契約
担当支援員がお話を伺いながら、生活の現場を確認します
利用の目的を一緒に確認します
↓
診察
当施設リハビリテーション科医師による診察を行います
(医療保険を使います)
↓
個別支援計画のご説明/支援プログラムの提供
定期的に見直しながら目標に向かって生活訓練を行います
↓
目標達成・利用終了
目標を達成すれば、標準利用期間より短期間で終了することもあります
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