自転車旅行9.02 チューリッヒ⇒ネーフェルス

9月2日(晴れ)

from Zurich airport to Nafels

◆二度目のラッパーズウィル

初日にしてはちょっと距離はあるが、翌朝に朝日を浴びて輝きだすアルプスの断崖とヴァレン湖の絶景を観たいと考え、予め無理しても湖畔の宿まで走ることにしていた。もちろん二日かけて走ることも考えたが、それでは日程に無駄が出来て中途半端になるので何とか走り切るつもりでまだ冷気でヒンヤリとした早朝にスタートした。リマト川沿いにチューリッヒの街を国立博物館、聖ペーター教会、フラウミュンスター教会やグロスミュンスター教会などの歴史的建造物を見物しながら進む。この川沿いの道にはトラム軌道があり、注意していないと軌道に車輪をとられて転倒する危険もあるし、実際6年前に、ここでNobさんが転倒したことが鮮明に思い出された。

チューリッヒ旧市街のプチ観光をしながら湖岸を走ってラッパーズウィルに向かう。

チューリッヒの街を抜けて右手にチューリッヒ湖を垣間見て、6年前と同じ道だが心なしか交通量が増えたとも感じながらラッパーズウィルまでひた走る。ラッパーズヴィルは古い街並みと13世紀頃に築かれた湖畔のラッパーズウィル城が素晴らしい街である。街が半島に突き出したような位置にあるので城からは家の屋根越しに180度以上の広角で湖が望める。

また、街はザンクト・ガレンからスペインのサンチャゴ・コンポステーラに至る巡礼道「聖ヤコブの道」のルート上にあり、対岸の聖地アインジーデルに向けて湖上にある木橋もそのルートの一部として古く中世からかけられているとのことで、6年前に泊まったホテル名も”ヤコブ”だった。

風光明媚の中で漕ぐペダルは軽い軽い!シュロス・ラッパーズウィルも晴れ上がった空に映える。

この日は景色の良い上にほとんど平坦な道が続きたの即走れたが、最後は強い向かい風にバテてしまった。

**走行記録地図は同走したYajiさんからご提供いただいたものである。

◆見通しの甘かったヴァレン湖畔での宿泊

午後暑い中を走って目的のヴァレン湖畔まで来ると一軒のガストホフが見つかったので空き室を確認するが満室だとのこと。仕方なく、地図でホテルの位置を確認しながら先に進む。が、目的地の近くまで来て気付いたのは目指すホテルは遥かに高い所に位置していることだった。そこに行くには相当上らないとたどりつけないと分かると、せっかく朝の景観を楽しみに走ってきたものの断念せざるを得ない。そしてホテルがありそうな街は湖から離れて少しだけ南西に戻ったネーフェルス。湖畔に宿が見つからなかった落胆と初日から相当飛ばしてバテているところに山から吹き下ろす強い向かい風にヘトヘトになり、やっとの思いでホテルに着いた。すぐにシャワーを浴び、そのまま疲れ果てて寝入ってしまい、目が覚めると既に外は真暗、11時を過ぎていた。夕食も取り損ね携帯食として持っていたレーズンを食べて再び寝入ってしまう疲れた初日だった。(走行距離 87km)

ヴァレン湖付近の自転車道は緑豊かな木立の中を通っている。

自転車旅行9.03 ネーフェルス⇒シャーン